【ペーパーフィルターを考える⑩】―CAFECアバカ焙煎度別ペーパーフィルター×フラワードリッパー
【ペーパーフィルターを考える⑩】―CAFECアバカ焙煎度別ペーパーフィルター×フラワードリッパー
紙フィルターの検証ブログ実践編です。
今回は、三洋産業さんのフラワードリッパーで検証します。
「CAFECアバカプラスペーパーフィルター」
三洋産業さんから発売されているこちらのペーパーフィルター
噂によると…プロも愛用の他、競技会でもトップレベルの方たちが使用している
今話題の紙フィルターです。
ペーパードリップでは欠かせないペーパーフィルター、通称紙フィルターや、紙と呼ばれるこの
ペーパーのお話。
知らない人からするとペーパーでも味が変わるの?と驚愕の世界です。
検証したのは、金澤屋珈琲店のスタッフの見解によるものであり
絶対ではございませんので感想という形でご報告致します。
あくまでも意見として…ご了承くださいませ。
参考までに。
<金澤屋流検証方法>
焙煎度別に用意したコーヒー豆3種類を1杯抽出 抽出量は、計量り落とし切りにて検証
お湯の温度は、CAFECさんの推奨するそれぞれの焙煎度の理想とする温度で淹れる
比較対象として、通常使用しているオリジナルコットンパワーフィルターを使用
注ぎ方は、金澤屋流 蒸らしの後数回に分けて抽出。180g落とし切り
コーヒー粉(浅煎り・中深煎り・深煎り)15g
粉の粗さ 中挽き
180g落とし切り
「オリジナルコットンパワーフィルターについて」
コットンパワーフィルターと呼ばれるフィルターです。
円錐形
コットンという名の通りコットン繊維が使われ
ネルフィルターの起毛のような役割を
コットンがしてくれます。
ろ過速度は遅め
味わいは、しっかり
口当たりまろやか
円い印象のコーヒーになるのが特徴です。
「フラワードリッパーについて」

有田焼と樹脂製があります。
有田焼は、磁器の分類に入り素地が白く滑らかできめが細かい。そして固くて丈夫。
パステル調のカラーに表現できたのは、この磁器ならではの特徴です。
順番に特徴を見てみます。ドリッパー内のリブのつき方もなんと花びら(^_^;)
空気層ができ、布フィルターのような膨らみとろ過速度が安定、注いだだけろ過されやすく珈琲がドリッパー内でたまりにくい。
雑味が少ないクリアな味わい。
フラワードリッパーでの検証です。
①浅煎りコーヒー豆 湯温92℃
コットンパワーフィルター 略称をコットンと呼びます。
アバカ+ペーパーフィルター浅煎り用 略称をアバカ浅煎りと呼びます。
コットンとアバカ抽出時間は、他のドリッパーよりもやや長めに感じましたが2分強。
どちらも差がないように感じました。
味わいは、コットンが厚く、やはりアバカがライト。
コットンでは、濃度が濃いとはっきりわかる位濃い目に。
アバカは、マイルドに入りました。
ややストロングな味わいだったコットンに比べて浅煎りの優しさが出たアバカが良い
という意見で決まりました。
かなり、味が出やすいドリッパーのようです。
②中深煎りコーヒー豆 湯温90℃
コットンパワーフィルター 略称をコットンと呼びます。
アバカ+ペーパーフィルター中深煎り用 略称をアバカと呼びます。
コットンとアバカ。
コットンで2分半、アバカで2分20秒ほど。
酸味と苦みの双方がバランスよく抽出で来ていたのがアバカ。
コットンも一口目にはいい印象でしたが、冷めてから飲んだクリアさがあったのがアバカ。
こちらもアバカが好きと好みがはっきりと出ました。
③深煎りコーヒー豆 湯温83℃
コットンパワーフィルター 略称をコットンと呼びます。
アバカ+ペーパーフィルター深煎り用 略称をアバカと呼びます。
コットンで2分40秒
アバカで2分半ほど。
苦味と甘味がバランスよく出たコットン
同じようにアバカも柔らかに苦味と甘味が。
甲乙つけがたい味です。
苦味系が得意なコットンパワーフィルターとアバカどちらも味が似ていて美味しい
という結果に。
まとめるとフラワードリッパーでは、浅煎りと中深煎りでアバカが良い
深煎りでは、同じ位美味しいという評価になりました。
いずれにせよ、フラワードリッパーでは、この3種の紙フィルターを揃えれば
どのコーヒーも美味しくなる!という結果になりましたね。
以上
3種類のコーヒーの感想でした。
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