コーノ式円錐フィルター虎の巻47巻―むらし
コーノ式円錐フィルター虎の巻47巻―むらし
コーヒーは、淹れ方によって
味わいが変わります。
原料の良し悪しの話は、さておき
抽出一つとっても
奥が深い面白い世界です。
ある程度抽出が安定して自分の淹れ方!が出てきたら
なんとなく試してほしいのがむらしのそそぎです。
むらしと言うのは、
乾いた粉に最初にそそぐお湯です。
少し注いで少し蒸らすといいますね。
当店でもむらし時間をとっています。
コーヒーによって変わるので
何秒とは、決めてませんが
色々な事がコーヒーの味に変化をもたらします。
どの位注ぐか?
その位時間をかけるのか?
どの位置からお湯を注ぐのか?
お湯の圧、細さ…
そして湯温
これによって、味の方向性が決まり
自分の好み!がわかれば
法則ができます。
コーノ式名門Kは、リブの長さがとても短く
リブが低い
かなりペーパーとフィルターが密着。
このむらしのガス抜きをうまくする事で
味が出やすくなります。
どちらかというと、浅煎りよりも深煎りの方で変化が顕著に現れます。
たとえば深煎りコーヒー豆
500円玉くらいの少量のお湯を注いで
コーヒーをいれました。↓
同じ深煎りのコーヒー豆を
粉全体にたっぷりをお湯を注いでむらし
コーヒーを淹れました。↓
両者ともに同じコーヒーですが
まったく風味が違います。
深いコク、苦み、キレのある酸バランス派は、前者。
後者は、あっさりとした味わいです。
方向性が異なりますが
後者の方が、水っぽい傾向になりやすく
深煎りコーヒー特有のボディ感が薄れてしまいます。
逆に浅煎りコーヒー豆で同じように淹れると
両者ともにそれぞれの風味があり
飲んだスタッフも好みが2分化。
しっかり淹れる
あっさり淹れる
コーヒーの個性によって強弱がつけれますね。
むらし時間の長短は、味の傾向が変わります。
写真の通り
お湯の温度の目安は、少しふっくら粉が膨らんでくるほどの温度。
焙煎後の経過
グラインド
によっても膨らみに変化が出ます。
毎日、淹れているとなんとなくコツが出てきます。
今日は、抽出のお話でした。
● COMMENT FORM ●
トラックバック
http://kanazawayahonten.blog.fc2.com/tb.php/3492-817f3041
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)