【コーヒーの泡⑰】―エスプレッソの泡
【コーヒーの泡⑰】―エスプレッソの泡
秋の紅葉シーズン
この時期の外国人さんと言えば
ヨーロッパ・オセアニア
日本から遥か遠くの国方が多いのです。
カフェカフェ…といって入ってきますが
9割の方が
コーヒーは、エスプレッソをご注文されます。
ショートコーヒーとも言われるエスプレッソ。
ショートの意味は、まさに「濃い」です。
日本人にななじみのないごく少量のコーヒーです。
↓
エスプレッソの始まりは、1820年。
ルイ・ベルナール・ラボ-というフランス人によって考案されました。
「深煎りしたコーヒーを細かく粉砕し熱湯を通すために蒸気圧を使う」というものでした。
実用化は、1855年パリ万国博覧会✨
フランス人のエドアール・ロワゼル・ド・サンテによって
実用化されました。
コーヒーに限らず大量の
コーヒー、紅茶、ビールを短時間で供給できる
静水圧式パーコレーターでした👌
決め手は、1884年のトリノ博物館。
イタリア人の実業家のアンジェロ・モリオンドによって
出品された機械が銅メダルを受賞しました。
「コーヒーを経済的に、瞬間的に抽出する蒸気圧機械」だったそうで、ホテルやレストランに生産されたということです。
(^.^)
この当時から短時間で濃厚なコーヒーをいれていたのですね。
日本で言うと
濃茶のもっともっと濃い版に更に苦みがあるイメージ。
中々このエスプレッソを最初にさらっと飲めるか?というと
だいぶ味覚を鍛えなければ…というのが
印象です。
エスプレッソとは言っても
今は、浅煎りのシングルオリジンから
深煎りの深煎りまで色々なコーヒーが提供されています。
当店では、エスプレッソは、中深煎りの利家ブレンドです。
ブラジルベース
程よい切れ味
甘み
そして見た目のクリーミーさ。
エスプレッソの泡
これこそが美味しさの決め手なのですね。
エスプレッソの泡はクレマともいいます。
高圧で抽出する際にその分多くの炭酸ガスが液体に溶け込み機械から
鮮度のよい珈琲豆を使い、適度な粒度できちんと抽出されると抽出中は濃い黒い液体
気泡と珈琲の混じった液体
そして表面にヘーゼルナッツカラーのクリーム状のクレマの3層に見えます。
抽出過程で見られます。
エスプレッソは、テイスティング時にスプーンでかき混ぜて行います。
飲む前に香り
かき混ぜて香り
そして一口
かき混ぜられたクレマは、なんとまたきれいに戻ります。
時間がたっても消えず
これは、マジック。
(良質な抽出時に限ります。)
コーヒーのテキーラとも言われる
凝縮された味わい。
クレマは、は空気を含んでいるので口当たりは軽く
珈琲の苦みをまろやかにしてくれます。
ペーパードリップで泡にアクが集まるのですが、エスプレッソは?
エスプレッソはその泡ごとコーヒーを味わいます。
泡には確かに渋みが付着していますが、それ以上に珈琲の油分
フレーバーが集まり、全体として苦いけど美味しいエスプレッソとなっているようです。
ペーパードリップのようなクリアさとは別に違う域のコーヒーです。
エスプレッソは、ペーパードリップで行うように
毎度、コーヒーの状態が変化するので
微調整しています。
泡の色
泡の量
泡の質感
これも不思議ですが、毎回変わります。
コーヒー豆自体の状態+室内の気温、湿度など…
毎日朝微調整し、抽出調整を行っています。
煎りたては、とても味が出にくく
エスプレッソとして味わうには、もう少し寝かせたい所。
お店でもエージングさせたコーヒーを使っています。
いりたての泡の量は、いつものショットグラスから溢れそうな位(^_^;)
味は、さっぱり。うまみが…
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