[タイのコーヒー事情】―ドイトゥン・コーヒー「コーヒーで貧困削減と環境保護を」
[タイのコーヒー事情】―ドイトゥン・コーヒー「コーヒーで貧困削減と環境保護を」
2019年9月12日(木)
東京都 ワシントンホテル有明にて行われた
セミナーに参加してきました。
今回のテーマは、タイのコーヒー栽培について
ドイトゥン・コーヒー「コーヒーで貧困削減と環境保護を」
講師陣には、東京大学東洋文化研究所 教授 池本幸生氏
によるタイのドイトゥンコーヒープロジェクトの説明
タイの現地からメーファールアン財団の方が参加
セミナーでは、タイのコーヒーを美味しくしようという事で
プロジェクトに参加されている
ミカフェート代表取締役 川島 良彰氏
石光商事代表取締役 石脇 智広氏
コーヒー界のパイオニア的存在のお二人が参加し
現在のタイのプロジェクトの状況を教えて頂きました。
川島氏と石脇氏は、沢山本を書いてますので
知っている人も多いですね。
紹介はこちらにて↓
タイのドイトゥンコーヒープロジェクトというのは、
現在も行われている開発プロジェクト。
行われているのは、タイ最北部、ミャンマーとラオスに接する地域は
かつて治安が悪くアヘンの産地でした。
「黄金のトライアングル」「Golden Triangle」
と呼ばれていました。
が、その実情は貧困の三角地帯
お金を稼ぐためにアヘン栽培をと。
そこで立ち上がったのは、メ―ファールアン財団。
プミポン国王が18歳で即位し、民のために自分の目で見て現状を把握
問題解決に努めました。
1988年から始まった貧困の人々の生活向上のために行った、麻薬撲滅、森林保全、森林再生、持続可能な農業開発、少数民族の生活向上といいった取組の中で始まりました。
コーヒー事業も持続可能な農業開発に。
日本のコーヒー界のパイオニアである
石光商事 石脇氏
世界のコーヒー産地に赴い農業技術指導を行っている川島氏
がタイへ赴き何年もかけてタイのコーヒーを美味しくするプロジェクトに
参加しております。
ドイトゥン開発プロジェクト
1988年~1992年 農民に焼畑とケシ栽培をやめさせること、農民たち自身がプロジェクトに意欲が出るように自己啓発させること、生活向上のためにこの地域の人に仕事を与える事
がなどが初めに取り組まれました。
↓
現在では、地域に根差した職業を奨励し、自然環境保護を永続化させ、各民族の伝統文化を守り、世界的観光地に育成する取り組みに重点が置かれています。
私、松崎は川島さん率いるタイのコーヒー体験ツアーに実際に
行って参りました。(2016年1月)
ドイトン
ドイ=旗
トン=山
標高1000メートル以上
ドイトンは、想像していた以上に大自然に恵まれ美しいエリアでした。
現在では、すっかり観光地化されていますが
かつて忘れてはいけないのが、この山々がかつて一面のアヘン畑だったという事。
ミャンマー、タイ、ラオスの国境は、世界最大のケシの実栽培地帯でした。
生活のためにアヘン栽培を、そのため、森林は消滅し不毛の地に。
アヘンを作って豊かになったのはそれを四季っている一部の人のみで農民は、貧しいまま。貧困と森林破壊、感染症や病気 といった問題を抱え、それを何とかしようと立ち上がったのが、メ―ファールアン財団です。
タイ語でメ―ファールアンは「空からやってくるお母さん」という意味。
1972年に国民の尊敬を集めるプミポン国王(ラーマ9世王)の母、シーナカリン妃殿下が資金を拠出し、貧困にあえぐ人々の生活向上を支援する非政府組織を設立させました。
ドイトンロッジ
一見、緑豊かな観光地にしか見えませんが、皇太后一家が取り組んだ歴史がきざまれた博物館があります。どのように取り組み、改善されたのか、展示物やケシの実の生生しい展示物、アヘンなど、普段見れないものが展示されています。
観光と学びの地ドイトゥン
↓
イギリス式庭園が美しく,故皇太后の別荘や庭園、植物園を見学しました。
農業技師として派遣された川島さんは、ここで
技術指導とタイに合ったコーヒーの栽培品種の研究などを行っていました。
石脇さんは、その結果を数値化するお仕事を主に。
タイのコーヒーは、ここ数年で美味しくなっているそうです。
ドイトンコーヒー
出会える場所が増えるかもしれませんね。
タイ・ミャンマー・ラオス
かつてのゴールデントライアングルからコーヒートライアングルに変わるかもしれません。
お店にもミャンマーのコーヒーを出しています!!
ミャンマーでコーヒーが採れるの?と興味を持ってくださる方が多いです。
<ドイトン開発プロジェクト>
★ケシ栽培をやめさせる
★森林破壊を食い止める
★収入源を創出
★コーヒー栽培
★マカデミアンナッツ栽培
★陶器
★伝統織物
★教育
★国籍取得
タイのコーヒーツアーを思い出しました。
色々、盛り沢山でした。
またお邪魔したいですね。
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