【伝説の杜氏-農口尚彦氏】-貴重なテイスティング体験
【伝説の杜氏-農口尚彦氏】
-貴重なテイスティング体験

忘年会シーズンに入りましたね。
この時期は、何かと外で飲食する機会が増える時期…
お家で飲む自分の好きなお酒も美味しいですが
大切な方と過ごし一緒に楽しむお酒や食事は、また格別。
お酒と言えば
日本酒、ワイン、ビール、焼酎、ブランデーやウィスキー
どれも好きですが
日本酒やワインは、一人で飲むより
一緒に飲むのが美味いと感じたり、新たな美味しさの開拓にもなったりするそんな
一期一会なものが多く、知ってびっくりすることが多いですね。
コーヒーも世界中で飲まれていますが、
お酒も世界中で飲まれています。
いろいろあるお酒の中で最も歴史があるお酒は、果実酒であるワイン。
なんと紀元前4000年ごろから
いろいろあるお酒の中で最も歴史があるお酒は、果実酒であるワイン。
なんと紀元前4000年ごろから
メソポタミア地方で飲まれていました。
日本では、ワインが16世紀
ビールが18世紀
ウィスキーが19世紀中ごろから
という事で、やっぱりワインです。
ビールを日本で初めて飲んだ人の感想は
「ビールは、思いのほかまずく、全く美味しいものではなかった」
(和蘭門答 1724年より)
私も、親の真似して初めてビールを飲んだ時は、なんて苦くてまずいんだと同じ気持ちです。
ですが今では(^_^;)
同じく珈琲も
19世紀半ばごろまでは、役人や遊女ら限られた人だけが飲んでいたようで
「カウヒイ」と呼び
「焦げ臭くして味ふるにたえず」
苦味に対する不評は、同じく…それが今では、すっかり愛飲される嗜好品となりました。
最初は、刺激的ですが
飲めば飲むほどクセになるのか…
出会うお酒によって変わるのか
中毒性のあるコーヒーやお酒は、やはり神秘的です。
ちなみに日本酒は、奈良時代には、製造方法が確立していたといわれ、飲まれていたようですが
お正月や神事、慶事など現代のように自由に誰でも、いつでも飲めるわけではなかったようですね。
日本のお酒の代表と言われる日本酒は、海外では、お米のワイン
rice wine 、sakeとも言われ
主原料はお米 です。
米ぬかを取り除き、精米、そして研磨して発酵させたものです。
シンプルですが、味は千差万別。
コーヒーと同じく、ハマりやすい方は、お酒も好みが在ったりするのではないでしょうか。
日本各地で行われている日本酒造り
旅先で出会う1杯
その地方特有の味わいの違いに驚いたり
自分好みでハマったり
これが面白いところ。
日本酒造りには、欠かせない最大のキーマンとなるのは杜氏です。
杜氏は、とうじやとじと言われます。
杜氏は、日本酒造りの醸造工程を行う職人集団であり蔵人の監督者、酒蔵の責任者でもあります。
杜氏の文字の由来は、日本の古語である戸主(家事一般をとりしきる主婦)から来ているといわれています。
日本酒造りの最大のカギとなるお米。
コーヒーと同じく毎年変化する出来具合。
もろみや、発酵状態もかわり
その年によって違う米を見て最大限に生かす蔵元の戦略
意図する味へ方向づける大切な分析
杜氏のお仕事と言えます。
そんな杜氏ので石川県にも伝説の杜氏がいます。
能登杜氏の一人であった農口尚彦氏。
伝説の杜氏であり、酒造りの神様とも言われています。
現在は、名誉杜氏となり、2015年に引退。
この当時は、伝説の杜氏の引退にやはり衝撃がはしりました。
その2年後の2017年昨年から、新たにできた農口尚彦研究所。
熱心な方のお声を頂き…復活。
2年のブランクをえて
再びお酒造りへ。
若者に‥
お酒造りと杜氏のお仕事を世に伝えるために
軌跡的に復活をした伝説の杜氏です。
そんな農口尚彦研究所のテイスティングルームと酒蔵見学へ行って参りました。
金沢市から車で1時間半ほど
山の中です。近くには紅葉で有名な隠れ家的スポット
日本では、ワインが16世紀
ビールが18世紀
ウィスキーが19世紀中ごろから
という事で、やっぱりワインです。
ビールを日本で初めて飲んだ人の感想は
「ビールは、思いのほかまずく、全く美味しいものではなかった」
(和蘭門答 1724年より)
私も、親の真似して初めてビールを飲んだ時は、なんて苦くてまずいんだと同じ気持ちです。
ですが今では(^_^;)
同じく珈琲も
19世紀半ばごろまでは、役人や遊女ら限られた人だけが飲んでいたようで
「カウヒイ」と呼び
「焦げ臭くして味ふるにたえず」
苦味に対する不評は、同じく…それが今では、すっかり愛飲される嗜好品となりました。
最初は、刺激的ですが
飲めば飲むほどクセになるのか…
出会うお酒によって変わるのか
中毒性のあるコーヒーやお酒は、やはり神秘的です。
ちなみに日本酒は、奈良時代には、製造方法が確立していたといわれ、飲まれていたようですが
お正月や神事、慶事など現代のように自由に誰でも、いつでも飲めるわけではなかったようですね。
日本のお酒の代表と言われる日本酒は、海外では、お米のワイン
rice wine 、sakeとも言われ
主原料はお米 です。
米ぬかを取り除き、精米、そして研磨して発酵させたものです。
シンプルですが、味は千差万別。
コーヒーと同じく、ハマりやすい方は、お酒も好みが在ったりするのではないでしょうか。
日本各地で行われている日本酒造り
旅先で出会う1杯
その地方特有の味わいの違いに驚いたり
自分好みでハマったり
これが面白いところ。
日本酒造りには、欠かせない最大のキーマンとなるのは杜氏です。
杜氏は、とうじやとじと言われます。
杜氏は、日本酒造りの醸造工程を行う職人集団であり蔵人の監督者、酒蔵の責任者でもあります。
杜氏の文字の由来は、日本の古語である戸主(家事一般をとりしきる主婦)から来ているといわれています。
日本酒造りの最大のカギとなるお米。
コーヒーと同じく毎年変化する出来具合。
もろみや、発酵状態もかわり
その年によって違う米を見て最大限に生かす蔵元の戦略
意図する味へ方向づける大切な分析
杜氏のお仕事と言えます。
そんな杜氏ので石川県にも伝説の杜氏がいます。
能登杜氏の一人であった農口尚彦氏。
伝説の杜氏であり、酒造りの神様とも言われています。
現在は、名誉杜氏となり、2015年に引退。
この当時は、伝説の杜氏の引退にやはり衝撃がはしりました。
その2年後の2017年昨年から、新たにできた農口尚彦研究所。
熱心な方のお声を頂き…復活。
2年のブランクをえて
再びお酒造りへ。
若者に‥
お酒造りと杜氏のお仕事を世に伝えるために
軌跡的に復活をした伝説の杜氏です。

そんな農口尚彦研究所のテイスティングルームと酒蔵見学へ行って参りました。
金沢市から車で1時間半ほど
山の中です。近くには紅葉で有名な隠れ家的スポット
荒俣峡
があり、ちょうど紅葉も見頃でした。
石川県小松市観音下町ワ1番1
観音下町と書いて
なんと かながそまち というのです。
何度聞いても覚えれなそうな難しい読みかた。
一旦ひいた表舞台から復帰した農口尚彦さん。
この場所を選んだ理由は
お酒造りに欠かせないお水
霊峰白山に積もった雪が解けた伏流水が井戸水となってお酒に。
豊かな緑 大自然
酒蔵の周りで育っている酒米
小松産五百万石。
綺麗な澄んだ空気
すぐそばには、廃校となった小学校がありました。
酒蔵の向いには、観音山があり
1体の観音様と33体の小さな菩薩像が置かれています。
まるで酒蔵を見守るかのようで縁起も良いということで
ここが酒造りにあった土地を探してたどり着いた
があり、ちょうど紅葉も見頃でした。

石川県小松市観音下町ワ1番1
観音下町と書いて
なんと かながそまち というのです。

何度聞いても覚えれなそうな難しい読みかた。
一旦ひいた表舞台から復帰した農口尚彦さん。
この場所を選んだ理由は
お酒造りに欠かせないお水
霊峰白山に積もった雪が解けた伏流水が井戸水となってお酒に。
豊かな緑 大自然
酒蔵の周りで育っている酒米
小松産五百万石。

綺麗な澄んだ空気
すぐそばには、廃校となった小学校がありました。

酒蔵の向いには、観音山があり
1体の観音様と33体の小さな菩薩像が置かれています。
まるで酒蔵を見守るかのようで縁起も良いということで
ここが酒造りにあった土地を探してたどり着いた
場所となったそうです。

建物は、周りの景観になじむ
色と持ち味
現在販売している
お酒が並んでおります。
こちらでは、お酒造りと酒蔵見学、テイスティングルームなど
農口を知ってもらう研究所となっています。
オンラインで予約できますが
週末は沢山の人がくるらしいのです。(海外、県外からも)
日常を忘れ
自然と静けさに癒される空間でもあります。
酒蔵ラボ的なこちらの空間は
予約の方の貸切スペース。
伝説の杜氏の
酒造りに長年培ってきた歴史が刻まれていました。
有名な方ですが、晩年の頃しか知らず
ここまでの道のりは、長かったのだと改めて感じたのですが
一番驚いたのは、「お酒が飲めないこと」!
1949年 16歳から酒造りの道へ
「酒蔵なら米はあるから食うに困らない」という事で
初めて働いた場所は、静岡県富士市の山中正吉商店へ
1950年代
その後、三重県などの酒蔵へ勤めたのち
石川へ。
1960年代
若干28歳の若さで石川県鶴来の菊姫の杜氏に抜擢されました。
その後、造ったお酒が北陸の地では、受け入れられず10年に渡り試行錯誤。
京都の酒蔵へ、山廃仕込みを学びに行くことに
その後吟醸酒ブームが到来し、

建物は、周りの景観になじむ
色と持ち味

現在販売している
お酒が並んでおります。
こちらでは、お酒造りと酒蔵見学、テイスティングルームなど
農口を知ってもらう研究所となっています。
オンラインで予約できますが
週末は沢山の人がくるらしいのです。(海外、県外からも)

日常を忘れ
自然と静けさに癒される空間でもあります。

酒蔵ラボ的なこちらの空間は
予約の方の貸切スペース。
伝説の杜氏の
酒造りに長年培ってきた歴史が刻まれていました。


有名な方ですが、晩年の頃しか知らず
ここまでの道のりは、長かったのだと改めて感じたのですが
一番驚いたのは、「お酒が飲めないこと」!

1949年 16歳から酒造りの道へ
「酒蔵なら米はあるから食うに困らない」という事で
初めて働いた場所は、静岡県富士市の山中正吉商店へ
1950年代
その後、三重県などの酒蔵へ勤めたのち
石川へ。
1960年代
若干28歳の若さで石川県鶴来の菊姫の杜氏に抜擢されました。
その後、造ったお酒が北陸の地では、受け入れられず10年に渡り試行錯誤。
京都の酒蔵へ、山廃仕込みを学びに行くことに
その後吟醸酒ブームが到来し、
当時あまり出回ってなかった吟醸酒を市場へ。
1990年には、JALのファーストクラスで初めて日本酒を導入し菊姫の大吟醸を選定されました。
菊姫にて定年65歳で退職、なんとそれまでに金賞24回。
菊姫を退社後は、鹿野酒造の杜氏に就任。
2012年に80歳をむかえ引退
したものの2013年には、再び農口酒蔵の杜氏に就任されました。
2015年に退社…
のちの現在です。
おしまれて引退された伝説の杜氏だけに
そのころは、新聞やテレビでも話題になったのは
1990年には、JALのファーストクラスで初めて日本酒を導入し菊姫の大吟醸を選定されました。
菊姫にて定年65歳で退職、なんとそれまでに金賞24回。

菊姫を退社後は、鹿野酒造の杜氏に就任。
2012年に80歳をむかえ引退
したものの2013年には、再び農口酒蔵の杜氏に就任されました。
2015年に退社…
のちの現在です。
おしまれて引退された伝説の杜氏だけに
そのころは、新聞やテレビでも話題になったのは
言うまでもありません。
長年にわたって
いい酒をコンスタントに作るために数字になるものは、すべて記録
酒米の種類
精米歩合
麹の品温
酒米を浸水させた時間
水温
その沢山の記録が残った使い込んだノートからも
杜氏のいきごみが伝わってきました。
12月24日に晴れて誕生日を迎える農口さんは、なんと86歳。
案内をしてくださったスタッフの方も
若者と変わらず元気に働く姿をおっしゃっていました。
農口さんと言えば
菊姫を定年で退職された頃には、就任したころは、700石の生産高だったがなんと7000石に。
36人の蔵人を統率していたという偉業を成し遂げました。
石数というのは、お酒の単位で使われます。
1石は、180㍑
一升瓶でいうと100本分。
石高7000石は、70万本の一升瓶の
長年にわたって
いい酒をコンスタントに作るために数字になるものは、すべて記録
酒米の種類
精米歩合
麹の品温
酒米を浸水させた時間
水温
その沢山の記録が残った使い込んだノートからも
杜氏のいきごみが伝わってきました。
12月24日に晴れて誕生日を迎える農口さんは、なんと86歳。
案内をしてくださったスタッフの方も
若者と変わらず元気に働く姿をおっしゃっていました。
農口さんと言えば
菊姫を定年で退職された頃には、就任したころは、700石の生産高だったがなんと7000石に。
36人の蔵人を統率していたという偉業を成し遂げました。
石数というのは、お酒の単位で使われます。
1石は、180㍑
一升瓶でいうと100本分。
石高7000石は、70万本の一升瓶の
お酒が造られたことになりますね。
杜氏一人当たり1000石を受け持つのが一般的で
となると7人分の仕事をされていたという事になります。
そんな農口さんのお酒のこだわりのテイスティングルームはこちら。

日本の茶室をイメージして作られた空間。
ほどよい緑
自然
光
茶器もこだわりを。
飲み比べは5種類。
山廃仕込みの飲み比べです。
山廃仕込みというのは、お酒の精製方法の一つ。
お酒好きは、飲みやすい大吟醸よりもこちらの方が好きとう人が多いはず
つくるのはなんと極寒の中、深夜から早朝にかけて
体力がとってもいるそうです。
チェイサーのお水
しぼりたての純米大吟醸
フルーティーでワインのようなイメージ

お酒のおつまみ
杜氏一人当たり1000石を受け持つのが一般的で
となると7人分の仕事をされていたという事になります。

そんな農口さんのお酒のこだわりのテイスティングルームはこちら。

日本の茶室をイメージして作られた空間。
ほどよい緑
自然
光

茶器もこだわりを。

飲み比べは5種類。
山廃仕込みの飲み比べです。
山廃仕込みというのは、お酒の精製方法の一つ。
お酒好きは、飲みやすい大吟醸よりもこちらの方が好きとう人が多いはず

つくるのはなんと極寒の中、深夜から早朝にかけて
体力がとってもいるそうです。

チェイサーのお水

しぼりたての純米大吟醸
フルーティーでワインのようなイメージ

お酒のおつまみ
すみげんという小松市の老舗珍味店で販売されているものです。
塩加減がまたお酒を進める珍味
器は、大杉石です。

山廃純米酒
火入れをしていないもの

同じものを
燗したもの
約50℃。
熱燗は、55℃
ぬる燗は人肌程度。
熱燗にする方法は、水から沸かした湯に浸す
沸騰したお湯につける
80℃のお湯につける
色々方法がありますが
80℃の湯につけて温めるのが一番美味しかったのだとか。
お酒にもよるかもしれませんが
美味い…
冷めてきた味わいもまた


同じお酒でも印象が違いますね。
香りがたってこれも美味。

更に酒器の形状の異なるもので味わうお酒の味の違い。
口の広がった器では、酸味や軽やかさを
口のすぼがった器では、コク、深みといったボディーを感じる。
これは、好みが出るのかな…
おちょこ選びも考えるといいですね。

そして初めて食べた酒米。
酒米は、宇雨情日本酒用に造られ麹米おして使われるお米でです。
普段目にすることもないので
初!!
ほろほろっとして大きな粒。
もっちりではなく、あっさりとした印象。

のどかな風景に移る田園。
酒米を植えるそうです。
四季を通して、景観がかわりその時のおすすめのお酒をテイスティングできるそうです。
週末は、人が多く
平日が比較的すいているということで

平日休みの私には、ゆっくりと楽しめました。
閉めには、サケスイーツ。
本醸造酒で楽しむ菓子。

なんとお酒に浸して…

食べちゃいます。

菓子は、小松市の行松旭松堂
で作られたものです。
雪花糖と言われる有名なくるみがしがあります。

(゜-゜)贅沢。
お菓子を食べたら甘みが加わったお酒を
飲んで…

なんと沢山いただいたでしょうか。
お腹もいっぱい
お酒もたっぷり2合位飲んだかな・・・・という印象です。
最後に感想を。
お酒の飲めない農口さんのためのお客様の声ノート。
なんて書こうかなと迷っていたら
なんと目の前に農口さん。

なんと顔をだしてくださいました。
本人の前で感想だなんてびっくり。
伝説の杜氏農口さんに会えました。

大吟醸も頂き…
大満足。
この1杯が一番美味しかった…
というのは言うまでもないです。
心意気を感じました。
年齢を感じさせない気力、体力
意気込み
自分のモチベーションにかえて…
お仕事も頑張りたいと思いました。
今月の楽しかった想い出の一つ。
11月最終日、あっと言う間の1か月。
皆様も沢山の想い出を造られたことと思います。
冬がいつ来るのか?という温かさですが…
来月12/30まで営業致します!
ご来店お待ちしております。
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