ココアとホットチョコレート
寒くなってくると
あったかいココアが飲みたくなる! と思いませんか?
冷えた体に温かいココア
芯からあったまります。
そんな私たちが好きなココア。
海外の方には、ココアというと中々通じません


ココア
cocoa と書いてもわからず
ホットチョコレートというと

HOT CHOCHOLATE
という事で、外国の方用のメニューには、ホットチョコレートと記載しています。
お国柄欧米の方は、ココアをホットチョコレートと認識し
日本では、ココアは飲み物 チョコレートはお菓子と認識しています。
そもそもチョコレート
原料は、カカオ豆です。コーヒー豆と同じく日本では、栽培できる環境ではありませんが温かい国で育てられています。

16世紀前半
チョコレートは中米からヨーロッパへ
スペイン人フェルナンド・コルテスがアステカ帝国(現在:メキシコ)を滅ぼし、略奪品と共にカカオ豆、その飲み物をスペインへ
持ち帰りました。
という事でヨーロッパへ伝番。
その当時飲まれていたチョコレートの飲み物
それは「ショコラトル」と言われるもので、黄金のゴブレットで王様が愛飲していました。
「ショコラトル」の意味は苦い水 です。
なぜショコラトルというかというと
作る際に
カカオ豆をロースト
↓
すりつぶす
↓
ペースト状になったものにスパイス、薬草を加える
↓
水や湯で溶かす
かきまぜる際にショコショコと音がしたそうで
ショコショコ=choco choco
に水を意味する attle アトル がついて
ショコラトルに。
17世紀
スペインのアン王女がフランスのルイ13世と結婚を機に
ショコラトルは
ヨーロッパ各国の宮廷へと広がる
この当時飲んでいたカカオの飲み物は、
現在のものとは、かなり違っていたと思われます。
なぜなら
カカオ豆は55%が脂肪分です。
カカオペーストは、そのまま飲むと苦み、渋みがとてもあるのだそうです。
とはいえ
私たちの好きなココア と言えば、純ココア。
純ココアと言えばバンホーテンココア
さらさらっと滑らかで美味しく
とってもいい気分になりますね。
厳密にいうとココアとチョコレートドリンクは、違います。
見た目もココアは、さらっと
チョコレートドリンクはこってり
そもそも!
チョコレートの主原料は、カカオから採れるカカオマス、ココアバター、砂糖、乳製品。
カカオマスはカカオニブをすりつぶしてペースト状にしたものでほろ苦いチョコです。
ココアバターはカカオ豆に含まれる脂肪分です。
チョコレートドリンクはココアバターが含まれ、ココアには含まれていません。
ココアは、精製状で、いったんカカオマスから余分なココアバターを分離させたときに粉砕機などにかけ細かい粒子にしたものです。
こう考えると、チョコレートのほうがこってり、ココアがさらっとしているのは理解できますね。
皆が大好きなココアと言えば
バンホーテン。
ヴァンホーテンと書き、実はオランダ人で実在した方です。
19世紀初頭
ヴァンホーテンは、カカオペーストをプレスして3分の2の脂肪分を取り出す事に成功し
その後、カカオ豆の酸味を取り除く方法を
発明しました。
取り出されたカカオペーストの脂肪分は、カカオバターです。
チョコレート菓子に欠かせないものですね。
カカオバターを取り除いたカカオペーストを粉末状にしたものがココア。
現在のココアの原型です。
ココアの原料であるカカオ豆は、「神々の食べ物」と言われるほど珍重されました。
私たちが親しんでいるコーヒーよりもずーっと歴史もあるのです。
コーヒーの発祥は13世紀から800年前
カカオの発祥は、4000年前('_'?)
はるか昔、マヤ文明やアステカ遺跡にその歴史が残っているよう。
中央アメリカから南アメリカ原産です。
不老長寿の秘薬とも言われ
ココア 甘い 太るというイメージだけではなく
実は体にいい事もいっぱい。
食物繊維たっぷり
ポリフェノールで老化予防
コレステロールを下げる
「テオブロミン」と呼ばれるココアの苦み成分が、筋肉の緊張を和らげ血流アップ
目覚めの1杯
夜のくつろぎタイムにも
おススメできます。
● COMMENT FORM ●
トラックバック
http://kanazawayahonten.blog.fc2.com/tb.php/3087-20368535
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)