「拝啓、初夏の候…」―クロユリ
2017年 5月末
久々に雨の一日です。
しっとりぬれた店内にやってきたのは…
大きく成長した かたつむり(^_^;)

小さくても存在感があるので

のろのろ歩いては

お客様に
かわいいと
注目を浴びていました。

カタツムリというと まさに雨の日のイメージ。
生態系的には年中いるらしいのですが、晴れている時は土壌や葉っぱの裏に隠れ
雨の日は外に出てくるらしい…
なるほど。
こんな風に1時間も2時間も3時間もずーっと
いたのですが…
カタツムリは殻を形成・維持するためにカルシウムを多く必要とし、
雨が降った後、
こんな所で見つかるのは…
カルシウムを摂食する為に意味があるようです。
なるほど。

虫さんたちの行動にも意味があるようですね。
ここが気に入ったのか
雨降りの間は
ずーっと滞在。
こんなお天気を見ると
もうすぐ 「梅雨」 と感じますね。
珍しいお花たちでいっぱいです。
草月流 栄波先生がいけてくれました。

ゆうきりそう
グロリオーサ

テッセン
リキュウソウ


玄関に生けてあるこの珍しいお花
ご存知ですか?
くろゆり
クロユリはユリ科の球根植物で、花期は5月~8月です。黒に近い紫の花を咲かせる、高山植物です。
県花でもあります。
花の姿がユリにそっくりであり色が黒い事からクロユリとつけられました。
それでもユリとは別属なのだとか。
似ているだけなんですね。


妖艶
一言でいうと
松崎も登山をしていた時期に、山頂で沢山のクロユリを見かけました。
見事でしたがなんか
迫力があり…
びっくりしました。
花言葉は 「恋」と「呪い」 (^_^;)
高山地帯に咲き、数多の伝説が残されたユリに似た神秘の花 と言われています。
花言葉の「恋」
アイヌ民族の伝説からきているそうで
好きな人への思いを込めたクロユリを相手の近くにそっと置き、相手がそのクロユリを手にすればふたりはいつか必ず結ばれる、といわれるところからつきました。
もうひとつの花言葉「呪い」は、戦国時代の逸話から由来しているのだそう…
「佐々成政(1536-1588)という大名が愛した早百合が浮気をしているのではと疑って殺しました。早百合は「立山に黒百合咲かば、佐々の家は滅しよう。」というような呪いの言葉を叫びながら死んでいきました。
その後、佐々成政は秀吉に取り入ろうと秀吉の正室ねねにクロユリを贈りました。これはめずらしいと、淀の君に自慢するのですが、淀の君はひそかにこのことを知り、ねねよりも立派なクロユリを取り寄せていて、ねねは恥をかかされてしまいました。恥をかかされたねねのうらみをかったためか、その後、佐々成政は、お家断絶となってしまいました。
以来、クロユリは人を不仲にして家をほろぼす呪いの花となったといいます。」(石川県ホームページより)
色々神話があるのですね。
色々ありますが、地元石川県では郷土の花として親しまれています。
たちあおい
けむりの木
2階へ行くと
元気になりそうなガーベラ
赤、ピンク、イエロ-
キイチゴに
しらいとそう
初夏を彩る生け花。
変わり種勢ぞろい
クロユリは見事です。
店内で季節の変わり目を楽しんで行ってくださいね。
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