「巡り合せ」
「巡り合せ」
今年も残りわずか
金澤屋珈琲店本店 年内は本日で、営業は最終日です。
珈琲豆は一部切らしているものもあり
大変恐縮ですが
あるものでの対応となります。
今日も一日
沢山の方のご来店をお待ちしております。
なぜか、毎年この時期はやり残しがないようにと
人づきあいに、お掃除に、お片づけに
追われつつ
新たなる年を前に
なんとなく気が引き締まる。
そんな気がしますね。
今年1年
少しは大きくなったか
年齢だけが増すばかり(・_・;)
それでも自分でも
価値観が変わった という躍進的な思い出があります。
一つは、タイへ行ってきたこと。
やっぱり一番の思い出は、念願の産地コーヒー収穫体験です。
仕事として長く付き合ってきたコーヒーですが、
日本では、コーヒーの栽培が難しく
普段は見ることができません。
見えない部分が多く
産地へ行くチャンスも…
お仕事の休暇をいただいていってきた産地。
タイ。
皆さんよくご存じでしょうか。
世界中の珈琲を知り尽くしている川島さんが、タイでコーヒーの農業技師を務めています。
チェンライ。
珈琲をどうして始めたのか?
また、珈琲はどういった位置づけなのか?
そしてつい最近話題になっていたタイのプミポン国王。
珈琲を産業として躍進的にすすめた一人でもあります。
残念なことに亡くなられました。
とても国民に愛された偉大な方でした。
消費するコーヒーとしか見ていなかったコーヒーですが、産地で珈琲業を営む方にとっては、食べていくために必要なお仕事。
美味しいものを作ること、
コーヒーはとても大変だと思いました。
特に収穫してから、輸送するために保存できる状態にするまでの工程は、なみなみならぬものでした。焙煎した茶色い豆しかしらなかった自分は、珈琲がこんなにも手がかかっているとは想像もつかず
いろいろな方の手によって
たくさんの人の手と努力によって
作られているのだと知りました。
そんな長い月日と、労力をかけて
できたコーヒーが
はるばる海を渡って日本へやってくる。
少なくとも目の前にあるいっぱいは
一粒たりとも無駄にできない。
大事に飲んであげたい、お客様へと。
と思うようになりました。
そんな価値観を超える出来事を経験し、いつもとは違う角度で珈琲を見ることができるようになりました。コーヒー大好き日本。
今そんな国内では、数年前からコーヒ―ブームが起きています。
量販店、スーパー、デパート…ありとあらゆる場所でコーヒーツールや商品の陳列は思わず立ち止まって目を奪われます。
焙煎機をかまえた喫茶店、カフェ、大手チェーン店が増えています。
ブームさなか、日本国内でもコーヒーの抽出を競う競技会が盛んになってきました。
その一つ、ジャパンハンドドリップ競技会。
ハンドドリップの抽出を競う競技、一定のルールに立ち
毎年たくさんの人が参加し、数々のチャンピオンが生まれてきました。
その大会が発足したのは、ちょうど私が店にたって仕事をし始めたころでした。
競技の内容も今とはまったくかけ離れたものでしたが、私自身も何度か参加させていただきとても勉強になりました。
競技者として
時には、競技会を運営するスタッフとして働き
そして今年は、初めて味のジャッジをする側にたち
初めて、この競技会のある意味がわかった気がします。
どの立ち位置でも
全ての経験が自分の身になり今があります。
仕事とは、違いますが普段は経験することのない経験を
させていただくことができました。
コーヒーは、関係ないと思っていることがすべてつながっています。
もちろん経験のほか、そこで出会う人たちとのつながり
輪が広がる。
今年は少しまたルール規約が改正され先日から応募が始まりました。
毎年参加者が増え
東京会場は3日間定員に達したのだそうです!
興味を持って参加される方が年々増え、
ますますコーヒーの需要や関心も増えますね。
コチラの公式ページで競技の内容、募集内用がご覧になれます!
↓
http://www.scaj.org/activity/competitions/jhdc-2/2017overview
どこまで吸収できているかは…
それでも、振り返ってあの日、あの時大変だった。
記憶はすべて振り返ることができるのは
なんとなく成長した印でしょうか。
今ここで育てているコーヒーの木にはとても意味を感じます。
タイへ行き、産地へ 種を植えて、芽が出て、育てる。
巡り合わせ…
来年はどんな年になるでしょうか。
お客様を待ちながら。
皆様にとってもよき年になりますように。
「タイの珈琲収穫体験 2016」関連記事
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「各種競技会」関連記事↓
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