秋*動きだした黒門改修工事~金沢城公園
新幹線開通後、激変した金沢城公園。
年間に訪れるお客様が倍以上に増えたほか、城内も隅々整備されつつあります。
新幹線開通と同時に完成された、玉泉院丸庭園に次いでもっとも敷居が高かったといわれている城内の橋爪門が見事に仕上げられました。
かつて古の通り技術者らによって完成されてから早1年半。








北陸新幹線開通当初、谷本知事は次のように目標を掲げています。
『今後の金沢城の整備方針として、鼠多門と鼠多門橋の復元を挙げたほか、「観光客へのおもてなしの観点から、休憩と展示機能の充実が挙げられる」として、「鶴の丸休憩所」を改築する方針を示した。「橋爪門が完成したことで、五十間長屋などを含めた金沢城の威容が見えるようになった」とし、休憩所の場所を変えることも検討するという。』
↑
昨年から始まった鼠多門整備事業 大きな工事になりそうです。
発掘調査から始まり、かつてあったといわれる尾山神社と金沢城公園をつなぐ橋。
この工事はかなり長くかかりそうです。
もし完成すれば、
鼠多門・鼠多橋の復元がされれば約130年ぶりに往来の姿を取り戻すことに!
そして、観光面でも、長町武家屋敷→尾山神社→鼠多門・鼠多橋→玉泉院丸庭園→金沢城五十間長屋→兼六園 の動線が繋がることとなる重要なものとなりそう…
そして、実は来春完成を控えている金沢城公園の芯スポットがあります。
なんと鶴の丸休憩所。
麗しの庭園がなんと物販のある休憩所に
この景観を見れなくなるのは残念です。
完璧でした。
地元の方からも愛されていた鶴の丸休憩所。
ちょっとわかりにくい場所でひっそりしてます。
お城の石垣と城壁で囲まれ異空間です。
「県公園緑地課によると、「鶴の丸休憩所」は、01年9月に全国都市緑化フェアが同公園で開催された際に仮設の展示場として建てたものを転用しており、屋根や床などに老朽化が目立つ。改築後は、絵はがきなどの物販も行うという。」
現在は、工事が着工され…
跡形もなく…(-_-;)
完成は来春!!お花見シーズンです。
事業内容については
「鶴の丸休憩所は、W造平屋建て約350平方メートルで、公園各所に散在している展示情報を一元的に発信する拠点とする。従来のパネルを中心とした展示方法は、出土品展示や映像を使った解説に改めたり、新たに金沢城に関する人物や生活文化にも焦点をあてる。また、菱櫓・五十間長屋を眺めながら快適にくつろげる空間を創出したり、人的サービスによる軽飲食の提供、金沢城に関する書籍販売―といった機能を追加する。建築設計は五井建築研究所、展示設計はシ・ピ・エルが担当。これに合わせて鶴の丸広場(0・4ヘクタール)を、建物との一体感がある小イベントに利用できるよう改良する。広場設計は国土開発センターが担当。休憩所、広場ともに16年度内に整備を終える。」
さてさてどうなるでしょうか?
この場所でこの雰囲気。
休憩所は中々気が利いています。
秋の気配漂う城内。
秋風が吹き、散歩日和が続いています。
金澤屋珈琲店のお庭といっても過言でないこの金沢城公園新の丸広場。
こうやって芝生には、獲物を狙っているトンビやわしがいます(^_^;)
人を見ても動じません。
飲食できますが!気を付けましょう!
そして金沢城公園大手門から出て右手に続く白鳥路。
歩く人と自転車の人が通勤路に使っている道です。
夜間はちょっと暗めですが、昼間は、森の中にいるような気分になります。
時折見かける銅像を見て、もの想いにふけるのでしょうか。
そしてさらっと立っているこの方たちは、金沢三文豪といわれた有名な方たちです。
「金沢三文豪」
徳田秋聲(とくだ・しゅうせい)
泉鏡花(いずみ・きょうか)
室生犀星(むろお・さいせい)



室生犀星 の有名な名詩
↓
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(現代語訳)
ふるさとは遠くにあって思うもの
そして悲しく歌うもの
例え
落ちぶれて 異土の乞食になったとしても
帰るところでは無いだろうなあ
ひとり都の夕暮れに
ふるさと思い涙ぐむ
その心をもって
遠いみやこに帰りたい
遠いみやこに帰りたい
出典:ふるさと 室生犀星

偉人揃い、文豪揃いの城下町金沢。
兼六園山崎山には、かつて松尾芭蕉が金沢へ来た際に詠んだ歌が石碑となっています。
書は江戸後期の金沢の俳人梅室の筆による 「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」

金沢城公園も秋の兆し。



9月のイベント情報です。
金沢城・兼六園四季物語【城と庭で愛でる中秋の名月】・秋の城と庭のおもてなし
9月15日(木)~18日(日) 18:30~21:00
金沢城公園と兼六園夜間開園。名園と城に浮かぶ名月観賞を
お楽しみいただけます。
今年の中秋の名月は、2016年9月15日
旧暦8月15日は十五夜。この日の月は「中秋の名月」として知られており、お月見をするのがならわしとなっています。
ちょうど芋の季節なので、その収穫を感謝しお供えすることから「芋名月」とも呼ばれます。
稲の豊作を祈る祭りを行ったことが始まりとされていますが(稲の豊作祈願ではなくもともとは芋類の収穫祭、すなわち畑作儀礼だったと考えられているという説も)、実際には正確な起源はわかっていません。
お月様がきれいに見える頃です。
そして、この秋には、念願の!
金沢城公園黒門口改修工事が行われます。
新幹線開通後利用者が急増し、整備してほしいとの声が沢山あがりました。
そんな事を思っていたのは、毎日間近で見ている私たちも!
発表された記事には、
「観光客の利用が増加している黒門口周辺整備では、アルミ製の門扉を、風格のある木製に改良する。設計は国土開発センターが担当。」
発表から約1年後の本日。
工事の方が何やら見に来てました。
9月から工事始まります♪
9月20日完成予定!?
勿論門は通れます。
テラスからの眺めがまたよくなりますよ
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