秘密にしたいけど…!~日本三大名園「兼六園」を独り占めする方法~


石川県の観光名所
「兼六園」
は、金沢市の中心地に立地している事もあり、王道の観光地! と言っても過言ではないと思います。

日帰り観光でもすぐ行ける最高の立地。
金沢駅から徒歩30分、タクシーで10分ほど、自転車で10~15分。更に兼六園周辺には、ひがし茶屋街、香林坊、尾山神社、しいのき迎賓館、二一世紀美術館…沢山の観光地や見どころがすぐそばに!
北陸新幹線開通後、劇的に人が増えた場所、「兼六園」と「金沢城公園」
この二つの観光地は、街中に残る歴史の奥深さと、自然かつ荘厳な金沢の風情を楽しめる魅力がいっぱい。
新幹線開通と共にいつも散策している私も、本当に毎日人が沢山いるな…v(o゚∀゚o)v
と実感しています。
日本で3本指に入る優れた景勝を持つ名園。
金沢市の兼六園、岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園
兼六園は2009年に発売されたミュシュラン観光ガイドにてなんと3つ星。

「兼六園の名称の由来は、相反する、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つの景観を兼ね備えていることから。
春夏秋冬それぞれに趣が深く、季節ごとに様々な表情を見せ、特に雪に備えて行われる雪吊は冬の風物詩となっている。県内でも随一の桜・梅・紅葉の名所でもあり、日本さくら名所100選にも選ばれている。」(ウィキペディア)
兼六園、通常は大人310円。
実は、早朝無料開園を行っています。春夏秋冬日の出の時刻が異なり季節に合わせて早朝開園の時間が変わります。
現在はなんと朝4時から。
4時から6時45分までの時間は無料です!!
そんな早朝には、観光の方もほとんど見られず、地元の方や、近所の方が自分の家を歩いているかのようにいらっしゃいます。
そんなふらふらっと自分の家を歩くかのように私もたまに頑張りますが…
朝は、薄暗く寒い事が多く!
いいショットを撮りたい場合は、朝日がきれいにのぼり日差しが見えてくる7時から8時。
金沢は、くもっっている事がほとんど。晴れるといわれていも雲が多いので、太陽が上昇してくる7時すぎ頃が最高に綺麗。
8時を過ぎると…
なんとすぐに観光バスが入ってきます。
外国人から県外のツアーバスまで(^_^;)
つまり独り占めする時間は、無料開園の終わってすぐ7時から8時。
写真をとるには最高です。
プロのカメラマンも沢山。
趣味でカメラをている人も狙っています。
夜のライトアップもいいですが・・・・
兼六園は、明るい時にみずみずしい新緑と巨木に囲まれてたっぷりとマイナスイオンを浴びるのが気持ちいのです!
ライトアップされてない場所もヽ(´∀`)ノ
ついうっとりしてしまう位趣があるのです。
人の手が加わっているから完璧に綺麗なのですが…
手が加わらず自然的な場所もあります。
起伏があり、森を散策しているかのような場所も点々。
思わず探索したくなっちゃいますよ。
兼六園、いくつか入口があり入場するとこんな地図をもらえます!↓


兼六園はかつて、金沢城の外郭として城に属した庭でした。
金沢城公園石川門から出て石川橋を渡るとそこは兼六園。
橋から見下ろすお堀通り。




新緑と共に金沢城と兼六園を挟む道路ですが、とても城下町らしい雰囲気。
兼六園桂坂口。
入口に入ると桂木が広がり、桜ヶ丘と呼ばれる丘があります。
4月も後半、さすがに桜は・・・・(^_^;)

遅咲きの八重桜、巨木でだいぶ年齢がいってそうな木も発見。


傍には茶店があり、藤がさいていました。





そして広がる一番の魅せば。
霞が池とことじ灯籠、虹橋、月見橋…


昼間は、人が多すぎてこんなショットは撮れません。
虹橋で立ち止まることもできないので、こんな体験は貴重。
更にライトアップしている夜間は、警備員もいて、写真撮影は順番待ち。




霞が池には唐崎松 という大きな木があります。
兼六園には沢山の大きな松の木が存在しますが、この松の木は見事。
ここが冬の雪吊りで最も有名な場所。
13代藩主斉㤗が琵琶湖の唐崎から種子を取り寄せて実生から育てた黒松です。毎年11月1日に唐崎松の雪吊り作業が始まり、北陸の冬の訪れを告げる風物詩となっています。

雁行橋(がんこうばし)
11枚の赤戸室石を使って雁が列をなして飛んでいる姿を現しています。

またよく見ると、1枚の石の形が亀甲の形をしているので別名亀甲橋(きっこうばし)とも言われています。

遠くから眺めても優美。

園内には躑躅がきれいに植えられています。

兼六園の各名所には、こんな木の看板が!
この看板を見るだけでも、庭に込められて秘密がわかります!

そして 「兼六園 七福神山」(福寿山)
「曲水にかかる雪見橋の正面にある築山。七福神に見立てた七つの自然石を配してあることから、この名が付いた。別名、福寿山。一説には竹林の七賢人(稽康、阮籍、山涛、向秀、劉伶、阮咸、王戎)になぞらえたともいわれる。中央にある主木のアカマツは、鶴が巣をつくったことから、「巣ごもりの松」とも呼ばれている。七福神山周辺は12代藩主前田斉広の隠居所「竹沢御殿」から眺めるためにつくられた庭園の一部である。曲水護岸の石組み、雪見橋や雁行橋、雪見灯籠などの配置もほとんど当時のまま残っている。かつては卯辰山を借景として取り入れていたと推測されるが、現在は樹木が生い茂り、その眺望は変化している。」
(兼六園図鑑より引用)
曲水…
「兼六園の六勝の一つ「水泉」の美に寄与しているのが曲水。辰巳用水から引き入れた水が山崎山の山麓の岩間から出て、ゆるやかに千歳台を流れ、虹橋の下流で霞ヶ池に流入する。全長は574m。
最初に曲水が整備されたのは、文政5年(1822)に完成した竹沢御殿造営の時で、山崎山の麓から七福神山周辺の流れがつくられた。千歳台を大きく湾曲する流れは、竹沢御殿を取り壊し、霞ヶ池を掘り広げて庭園整備にあたった13代藩主斉泰によるものだ。これが平坦な千歳台に変化のある景観をつくり出した。」
(兼六園図鑑より)
杜若がもうすぐ見ごろになりそうです。
花見橋がありますが、そこから眺める桜は絶景。
のどかに泳ぐかも。
癒されます。
この水の流れはお城の防火用水として作った辰巳用水を利用。
派手すぎず、自然であり、そして完璧な名所。
花見の時期は、また華やかで…何とも言えません。
見渡す限り自然い囲まれています。
兼六園には、有名な菊桜があります。
咲く時期は遅く、花弁が300枚を超える八重桜の代表であり、多くのファンもいます。
だいぶ年を召したのか…よわよわしい印象でしたが、少し花を咲かせていました。
沢山の花びらがある分、咲くのにエネルギーがいるのですね!
千歳台にて日本武尊の像
逆光で見えにくいですが、遠くにそびえ立っています。
明治10年、西南戦争で戦死した石川県出身の将兵を祀った記念碑。
「兵士400名を慰霊するために建てられました。日本武尊が天皇の血を引く人物であったためか、戦時中の金属供出を免れ、戦後は進駐軍に「軍国主義的だ」と撤去の指示を受けましたが、金仏様は仏であると言って食い止め今日に至っています。誠に運のいい銅像といわねばなりません。
この像は、世に「日本第一号の銅像」として知られています。」
身長5,5メートル。
大きさが、沢山の戦死した将兵を祀っているのですね…
霞が池
園内でも一番おおきな池。
沢山の生き物がいるらしい…
ちらっと見るだけでも小鳥から大きな鳥に鯉・・・
フナ、すっぽん、アオサギ
ここに生息する黒い鯉は野生。
霞ヶ池の周辺は、霞ヶ池を琵琶湖に見立てることで、近江八景を表現して作られています。
霞が池をぐるりと一周するだけでも360℃すべての風景に計算された美しさを感じます。
色とりどりの躑躅
2本足でたつことじ灯籠。
兼六園で一番人気の場所。向こう岸反対側に位置しています。
お琴の糸をささえることじに似ていることから名づけられました。
よく見ると、意味深な2本の足の長さの違い。
灯籠の足の一本は短くなっており、石に乗っかっている。
最初から足が一本短く造られて設置されたのではないらしい!!
長い歴史の中で壊れたり…
したのでしょうか?
「昭和40年頃、ことじ灯籠は何者かに壊されている。」らしい。
諸説の中で言われているのは、先祖代々の兼六園のお抱え庭師、植村氏が京都に運び修復して貰ったという説。
虹橋(にじばし)ことレインボーブリッジ
「ことじ灯籠の前にある、ゆるいアーチを描く赤戸室石の橋。
園内でもっとも有名な橋のひとつ。
ことじ灯籠が「ことじ(お琴の糸を立てる柱)」なので、
橋をお琴の本体に見立てて、別名:琴橋(ことばし)とも呼ばれる。
橋の下を流れるせせらぎの音が、お琴の音色。」
名園を散策。
歴史の謎もあり…
現代に残る庭園。
霞が池を通り、帰路へ
山があります。その名も
栄螺山(さざえ山)
「13代藩主斉泰が三度にわたって霞ヶ池を掘り広げた時に出た土を利用して築いた山。高さは9m、周囲は約90m。左上がりで螺旋状に上って行く坂道があり、ぐるぐる上る様子が巻貝の殻のようなので、この名となった。実際のサザエの殻は右巻き右上がりで栄螺山は逆という話は、よく知られている。
また、山頂にある御亭・避雨亭が傘のような形をしており、「からかさ山」という愛称もある。山頂の一段低いところには12代藩主前田斉広を供養するために、斉広の正室と側室が二人で建立した石塔、三重の宝塔が立っている。」(兼六園図鑑より引用)
傾斜が激しく階段を頑張って登ると傘のような形をしたものが本当にあるので頼もしい。
高台から見渡す霞が池。これもまたいいでしょう!
古びた趣 蒼古
黄門橋
「噴水の右手のせせらぎに架かる青戸室石の反橋。長さ6mで、切石橋としては兼六園の中で最も長く、また全国の日本庭園の中では4番目に長い。幅は1m、厚さは40cmもあり、横から見ると2枚重ねたように見えるが、実際は一枚石。また、通常の石の橋は台石の中央から直角に渡されるものだが、黄門橋は台石の端から斜めに架けられており、造形の妙を感じさせる造りである。」(兼六園図鑑より引用)
日本最古の噴水
霞が池を水源とし自然の水圧で上がっているのが特徴。
通常水の高さは三,五メートル。
霞が池の水位の変化に伴い高さが変わるようですが、技術面でも評価の高いこの噴水は日本最古のものです。
水流、水音が楽しめます。
歩くと兼六園の良さがじんわり。
新緑の兼六園
兼 六 園
六つの相反する 六勝 を兼ね備えている事から…
「広々としていれば(宏大)静かな奥深さはなく(幽邃)、人工的であれば(人力)古びた趣は少なくなる(蒼古)。また池や曲水や滝が多ければ(水泉)、遠くは眺められない(眺望)。つまりそれぞれ相反する六つの景観(六勝)を兼ね備えているのは素晴らしい。
ゆっくりと一周して一時間。
二時間あればなおゆっくりできます。
入ってきた入口桂坂へ戻り…あらら(@_@;)
この人だかりは…騒がしさ(^_^;)
朝八時すぎ、通勤ラッシュまっただ中の平日。
もうすでに兼六園にはツアー団体の観光バスが沢山入ってきてました。
海外から…
という事で、兼六園
一人占めするなら朝八時前まで!
頑張って早起きしてみましょ♪
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