タイのコーヒー収穫体験⑪アカ族集落訪問

タイのコーヒー収穫体験⑪アカ族集落訪問
ここは、タイチェンライでも、更に北上。ミャンマーとの国境に来ています。
もうすぐ数メートル先は、ミャンマーです。
Border of Thailand and Myanmar
勿論、ここは誰でも入れる区域ですが、むやみに入ってはならない場所や、写真を撮ることもだめなアングルがあり…
軍隊もすぐそこ。
ちょっと緊張します。
記念撮影。

あの策を超えるとミャンマーです。
ミャンマーでは、いまだにアヘン栽培がまだおこなわれている区域もあるのだそうです。
なんとなくあれかな!?と気になる植物も見えてきます。

山々が見渡せます。宏大です。
木になるのぞき穴らしきものを発見。↓


野生の犬です。
タイでは狂犬病予防接種をしてない野犬が多く、触ってはいけない! という事です。
が人懐っこく近づいてきます。

皆気になって覗いています。



皆さんもよく聞いたことがあるのではないでしょうか?
少数民族 と言われる方々。
タイ北部。きれいな山岳地帯、ミャンマーやラオス、タイの国境付近には、タイ人でも、ラオス人でも、ミャンマー人でもない。
国籍を持たず、独自の風習や習慣、言語を持ちよりよい生活を求め暮らしている人たちがいます。
現代社会とはかけ離れ、何処で暮らしても各民族の独自の風習を古来から守り暮らしている。
今回言ったエリアには、ミャンマーとタイの国境。
アカ族とラフー族の集落。
訪問はアカ族をしました。アカ族は中国系、ラフー族はチベット系と言われています。
他にも世界で有名な首長族。テレビで見た事があるでしょうか?
耳たぶに大きな飾りをつけ伸ばしている、首に真鍮の飾りをはめて首を長くしているビルマ系のカレン族も少数民族の代表です。
ここが少数民族の集落です。
同じような造りの家があちこちにこちょこちょっと。
家の庭に咲いている木のようにコーヒーの木が沢山ありました。
お家のコーヒーの木を家族みんなで世話しているのかな?とうかがえます。

珈琲の木↓ 家の庭にある!?よう

天日干し豆が見えます。

無造作に沢山コーヒーの木を発見しました。

この小さな道を下っていくと集落に入っていきます。

なんとこの集落の入口らしき場所に、カフェ

エスプレッソコーヒーを淹れてくれました。

エスプレッソしかありませんが、抽出器具が並んでいます。
ハンドドリップ、エアロプレス、サイフォン。

グラインダー

エスプレッソマシーン

デミサイズよりやや多め 60~70cc位 入ってます。それほど濃くなく飲みやすいエスプレッソでした。このエリアでとれるタイの珈琲豆を使用しています。

賞状が沢山、コンペティションなど。珈琲に色々取り組んでいるようです。



気になってみたこれ、真っ黒の珈琲豆がそのまま植木の肥料のように使われています。

ブルーシートにコーヒーチェリーがそのまま干してあります。


収穫したコーヒーチェリーをそのまま天日に干し、乾燥したら、脱穀します。これがナチュラル。乾式と言われる方法です。
なんとなく見たらわかるように、見た感じ木くずなど異物がまじりやすいのも特徴です。

果肉を除去した後に乾燥させている豆もありました。

特に処理場といった施設は見られず、各家庭で、このような処理が見られました。

天日干ししてありますが、成熟豆もそうでない豆も色々といりまじっています。

手に取ってみました。

完熟しきったコーヒー木も自然に生えていました。道を歩いていると無造作にコーヒーの木が沢山生えているのがわかります。
色々な品種がいりまじってそうです。


独特の家が立ち並んでいます。

珈琲豆を収穫後処理する道具もあります。


高床式のお家が点在しています。
之と言った扉が見えず、オープンに見えます。

どこの家庭にも、沢山の鶏が放し飼い!?にされているよう。鳴き声がうるさく、雛鳥も発見。

村長さんが、焙煎機を見せてくれました。

小さい焙煎機と大きい焙煎機。
大きいです。


温度計、煙突、メーター
ガス




おおきいものは30㌔ほど焙煎できるのだとか。
卸もしています。


焙煎室周りには、なんと野犬が多く。
おだやかで、のんびりしてます。コーヒーの香りが好きなのでしょうか。


これはタイのタクシー。沢山人が乗っています。
村長さんの説明によると
このエリアのアカ族の集落では、約90世帯 500人の人々が生活をしています。
宗教は仏教ではなくアカ族独自の宗教を信仰しています。
自給自足の生活のため、各自お米を作り、動物のエサ用にトウモロコシを作っています。そしてアヘン栽培は現金収入のために育てています。
このエリアに沢山あった、珈琲の木は、ドイトゥンプロジェクトが始まる約8年前から始められ(1980年ごろ)、今では、生活費の95%がコーヒーによって収入を得ています。
主に親戚や家族がグループとなり5つに分けられます。珈琲をグリーンビーンズ、生豆で卸したり、焙煎豆で、そしてパーチメントの状態で卸たりして収入を得ています。
最初に、この地でのコーヒー栽培を進めたのは、タイ政府でした。アヘン撲滅のために進めたのがドイトゥンプロジェクトの8年前 という事です。

村長からアカ族とコーヒーの事を聞いた後は、民族的なお話をききにアカ族のスピリチャルリーダーに会いました。
アカ族の神聖なリーダー、こちらの赤い服をきたかたです。現在アカ族の村も色々ありますが、こちらの村では、昔からのアカの風習を守り続けています。中には、いろいろな宗教が入ってきてもう色々な儀式をやってない村もあるそうです。
このリーダーは、祭事ごとをつかさどっています。
村の入り口には、日本の鳥居と同様の門が築かれ、写真右には男性と女性を象徴する木偶が村の神様として祀られています。悪霊や疫病から守り、子孫繁栄、穀物の豊作などを祈願するもの。

そうそう、このように
少数民族の中でもアカ族は、特にスピリチャルなものを大切にしている事で知られています。
あらゆるものに精霊が宿ると信じていて、独特の風習が存在します。
こちらが一番有名な巨大ブランコ
実は、そう簡単に触れません!
8月に儀礼に使う時以外は、
振れてはいけない
くぐってはいけない
乗ってはいけない…お約束事が沢山。
万が一その時期以外にその習わしを破ってしまった場合は、この村に災いが…(・_・;)
と聴くだけでひやっとする内容でした。触った場合は、特別なお祓いが必要になるそうです。
大ブランコ乗りの儀礼これは、伝統的なアカ族でしか見られない大儀式。今となってはその謂れもいくつかあるようですが、豊作を願って稲が風に揺れるのをブランコにイメージしたのだとか…色々ありますが、儀礼は4日間行われます。
8月 田植えの直後、ちょうどお仕事にゆとりが出る頃セレモニーは行われます。4日間あるうち1日目はお祓い、2~3日目はブランコに乗るため補強します。そして最終日4日目。やっとで乗れます。皆で乗りますが、主に普段働き者の女性の娯楽用に使われます。
4日目の最後のブランコが終わると、再び縄は木にしっかりと結び付けられます。このブランコのセレモニーは、伝統的なアカの村でしか現在は行われていません。
巨大ブランコ




コーヒー豆を天日干ししています。

収穫したコーヒーチェリーを、ウォーター検査。

良いチェリーを選別中です。女性ばかり。
アカ族の女性は温和で、働き者。と言われています。

男性は、大きな袋にチェリーを詰めたものを車にのせ運んでいます。



おやおや、珍しい光景を発見!
これは…

見えますか?大きな楽器のようなものを加えている男性。

そうです。これは水たばこ。

この地域の煙草の吸い方の一つ水タバコ。
水パイプを使ってすうタバコ。

真似して見てますが、中々難しいらしい…(・_・;)

かなり美味しそうにすってました。ちょっと吸ってみたい気もしました!

タイのコーヒー収穫体験⑩アカ族集落訪問
アヘン栽培からコーヒー栽培へ変わりつつある、アカ族とコーヒー栽培の関係でした。
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