タイのコーヒー収穫体験①長い道のり
タイ王国の珈琲体験①メッセージ

金澤屋珈琲店の松崎です。
大寒波到来の真っ最中の日本ですが、何ともタイミングよく寒波前に無事タイのコーヒー収穫体験をしてきました。


1/12^17
約4泊5日。
行きと帰りは、機内泊の大変ハードスケジュールでしたが、中身の濃いコーヒー体験となりました。
日本からタイ、首都バンコクは、東京から約6時間。
四季のある日本とは全く違う熱帯モンスーン気候であるタイはなんと年間を通して日本の夏のような天候です。
御存じのとおり、日本で一番飲まれている嗜好飲料コーヒー。
コーヒーは、植物であり、農作物です。


コーヒーの木は、寒さが苦手。北緯25度~南緯25度の熱帯地方を好みます。
珈琲大好き日本国民、ですが皮肉なことに日本の気候では珈琲の木は育たず、珈琲の豆は収穫できないのが現状です。
今回いったタイ。
世界のコーヒー産地には、まだまだ及びませんが、珈琲の木は栽培されている産地です。
4泊5日のタイのコーヒー体験。
1日目は、タイ北部チェンライヘ
コーヒーショップ巡りに目的の地、ドイトゥンへ

2日目には、マカデミアンナッツの産地、珈琲の木の苗の植え方、収穫体験にミャンマー国境へ、少数民族の集落を訪問し、森林開発について専門家をお招きしての事業を実際にトレッキングし体験。

収穫後の買い付け視察、にウェットミル作業視察へ

3日目には、苗床、乾燥場の視察、ドライミルの見学を、焙煎工場を見学し、色々な珈琲をカッピングにディスカッション。

初日は、異国の地タイの気候や風土、現地の人との交流で慣れ親しみ、その後濃厚な珈琲体験が2日間。
密度の濃いコーヒー体験後は、最終日、タイの一番の観光地であり首都のバンコクへ。

タイの一番の発展地で、どんな珈琲が飲まれているのか、コーシーショップ巡りを終え、日本へ帰国しました。
大自然の緑の花の楽園、チェンライからタイの首都バンコクへ。
日本でいう東京。
珈琲の産地、北部のチェンライとは違い、空気はいいとは言えず、治安も悪そうでしたが、日本の企業が沢山進出している事、富裕層と貧困層の差がはっきりと見え隠れする地でもありました。
この時期は、1年の中でもタイのベストシーズンと言われています。
寒暖差がありますが、朝晩は涼しく、日中は温かい。
半袖と夜は上着やセーターがいります。
チェンライとバンコクでは、湿度や空気、気温、過ごしやすさも違います。
湿度が高く熱いバンコクは日本の夏の猛暑。
対してチェンライは、最高気温もバンコクに比べ低め。
朝晩は10℃以下、日中は28度前後。
寒暖差の激しいチェンライの気候は、珈琲の木の栽培に適した地でもあります。
コーヒー栽培に適した気候、気温、土壌、寒暖差に標高。
熱いか寒いかのどちらか、体温調整が大変です。
登山が好きな人は何となく想像がつきますでしょうか?
登山用の装備が必要でした。
圧倒される文化や生活の違いを感じながらもとても貴重な体験をしたタイ旅行。
初めて足を踏み入れた地は、タイ王国のチェンライ。

海外に行くといつも感じるのは、やはり文化や教養と伝統、国民性。
そして日本にはない魅力を感じ、日本にしかない魅力もひしひしと感じます。

視察は、タイのチェンライとバンコク。
今回は、1年の半数を海外へ出向くといわれている、世界のコーヒーハンターで名高いミカフェート代表川島良彰氏による珈琲体験でした。
川島氏は、日本ではほとんど珈琲の栽培を見る事のできないコーヒー産地の事情を知り、現地の方に美味しいコーヒー豆づくりの技術指導をしている方です。
社名「ミカフェート」スペイン語で「コーヒーのために」
という通り、生産者以上に色々な世界のコーヒー産地へ行き、事情を知っている方。
珈琲の為にできることを全てするというモットーで会社を設立、今もなお続いています。
JAL国内線や国際線では、川島氏プロデュースの珈琲が楽しめます。国内線はインスタントコーヒーを開発、そして国際線は、レギュラーコーヒーを提供し、空の旅に適した美味しい珈琲が楽しめるようになっています。




色々な経験を通じ日本でコーヒー界をささえ、色々な珈琲事情を一般の方にはもちろん、業界にも伝えてくれるコーヒー界のリーダー的存在です。
そんな農業技師、川島氏とのツアーは、珈琲豆の栽培の大変さ、現地の方のなみなみならぬ労働力、改めて1杯のコーヒーが出来上がるまでの長い長い時間と人の努力や大変さが見えかくれし普段私たちが飲んでいる日常的な珈琲の視野を広げてくれました。
勿論、今回の移動は日本は金沢からタイはチェンライヘ。
小松→羽田 1時間
羽田→タイのバンコク 6時間
タイのバンコク→チェンライヘ1時間20分
合計 8時間20分
その後、今回のメインとなるドイトゥンエリアへはミニバンで移動約1時間半ほど。





飛行機での移動が3回。
車での移動が1回。
異国の地、タイ王国。
普段楽しんでいるコーヒー。その産地へ行くには確かに大変でした。
真冬の日本から、年中夏のタイへ。
気温変化を体温調整に加えて初のコーヒー産地の体験となるといくら丈夫といえども(-_-;)
体力勝負でした。

日本では、簡単に美味しい珈琲が飲めるようになりました。
今では24時間体制、年中無休のコンビニが淹れたてフレッシュ珈琲を100円で提供している状況です。
挽きたて、淹れたてのフレッシュな珈琲の美味しさを、国民に一番に伝えているのは、コンビニエンスストアと言っても過言ではないかもしれません。
今回のツアーの参加者は17名。
韓国、ラオス、アメリカ、金沢、大阪、愛知、東京、千葉…
珈琲が大好きな一般の方から、私も含め珈琲の携わる職業はもちろん異国の地での珈琲豆生産者までもが参加。
年齢、国籍、環境が違い、珈琲に対する価値観も違う、そんな中で同じタイのコーヒー体験を経験し共有した思い出は、振り返るとなかなか得難いものとなりました。

農業技師である川島氏の他に、今回のツアーの段取りをしてくれたJTBの添乗員である大下氏。実はこの二人は小さいことからの長い付き合いだそうです。
添乗員大下氏は、かつて幼少期にエルサルバドルに在住し、川島氏と出会いました。
川島氏は、ご存じの方も多いように、若き頃、エルサルバドル国立コーヒー研究所にてかつて留学。現地でであった大下氏とは、現在もこのように親交が続いています。
旅行会社に勤めている中で、一番珈琲の事をしり、世界の産地を知っていると川島氏に見初められ今回のツアーもプラン、段取りしてくれました。
そんな大下氏は、川島氏の事をホセ、川島氏は大下氏をエスカロンと呼んでいます。
エスカロンとは、エルサルバドルでの高級住宅街エスカロンに在住していた事からなずけたそうで(^^)
更に、今回見学体験させていただいた珈琲ツアーには、現地で通訳ガイドも丁寧にしてくださった方々が沢山います。
その方なしでは語れない今回のコーヒー体験。
チェンライの珈琲事情に産地の実態
そして首都バンコク、都会の地の珈琲事情…
盛りだくさんのコーヒー体験でした。
美味しい珈琲の陰に隠れた生産者からのメッセージを多くの方にお伝えできればと思います。

追記
今回のツアーでは、まだまだ発展途上のタイの産地にてどのように開発、改善をされているかも含めて体験しました。というのは、このツアーの先導者である、川島氏は、タイのコーヒーを支えるタイ王室メーファールアン財団コーヒーアドバイザーを約2年前から手掛けています。
『川島 良彰(かわしま よしあき) プロフィール
1956年、静岡市のコーヒー焙煎卸業の家に生まれる、静岡県聖光学院高校卒業後、中米エルサルバドルのホセ・シメオン・カニャス大学に留学。その後、国立コーヒー研究所に入所、内戦勃発後も同国に残りコーヒーの研究を続ける。1981年UCC上島珈琲株式会社に入社。ジャマイカ、ハワイ、インドネシアなどでコーヒー農園を開発、各地現地放任の役員・社長などを歴任。51歳でUCC株式会社を退社し、株式会社ミカフェートを設立、代表取締役に就任。日本サスティナビリティコーヒー協会理事長、東京大学コーヒーサロン共同座長、JAL日本航空コーヒーディレクター、タイ王室メーファールアン財団などを務める。
主な著書「私はコーヒーで世界を変えることにした。」(ポプラ社)
「コーヒーハンター」(平凡社)
「Coffe Hunting Note 100カップログ」(世界文化社)
(著書「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」より引用)』

金澤屋珈琲店の松崎です。
大寒波到来の真っ最中の日本ですが、何ともタイミングよく寒波前に無事タイのコーヒー収穫体験をしてきました。


1/12^17
約4泊5日。
行きと帰りは、機内泊の大変ハードスケジュールでしたが、中身の濃いコーヒー体験となりました。
日本からタイ、首都バンコクは、東京から約6時間。
四季のある日本とは全く違う熱帯モンスーン気候であるタイはなんと年間を通して日本の夏のような天候です。
御存じのとおり、日本で一番飲まれている嗜好飲料コーヒー。
コーヒーは、植物であり、農作物です。


コーヒーの木は、寒さが苦手。北緯25度~南緯25度の熱帯地方を好みます。
珈琲大好き日本国民、ですが皮肉なことに日本の気候では珈琲の木は育たず、珈琲の豆は収穫できないのが現状です。
今回いったタイ。
世界のコーヒー産地には、まだまだ及びませんが、珈琲の木は栽培されている産地です。
4泊5日のタイのコーヒー体験。
1日目は、タイ北部チェンライヘ
コーヒーショップ巡りに目的の地、ドイトゥンへ

2日目には、マカデミアンナッツの産地、珈琲の木の苗の植え方、収穫体験にミャンマー国境へ、少数民族の集落を訪問し、森林開発について専門家をお招きしての事業を実際にトレッキングし体験。

収穫後の買い付け視察、にウェットミル作業視察へ

3日目には、苗床、乾燥場の視察、ドライミルの見学を、焙煎工場を見学し、色々な珈琲をカッピングにディスカッション。

初日は、異国の地タイの気候や風土、現地の人との交流で慣れ親しみ、その後濃厚な珈琲体験が2日間。
密度の濃いコーヒー体験後は、最終日、タイの一番の観光地であり首都のバンコクへ。

タイの一番の発展地で、どんな珈琲が飲まれているのか、コーシーショップ巡りを終え、日本へ帰国しました。
大自然の緑の花の楽園、チェンライからタイの首都バンコクへ。
日本でいう東京。
珈琲の産地、北部のチェンライとは違い、空気はいいとは言えず、治安も悪そうでしたが、日本の企業が沢山進出している事、富裕層と貧困層の差がはっきりと見え隠れする地でもありました。
この時期は、1年の中でもタイのベストシーズンと言われています。
寒暖差がありますが、朝晩は涼しく、日中は温かい。
半袖と夜は上着やセーターがいります。
チェンライとバンコクでは、湿度や空気、気温、過ごしやすさも違います。
湿度が高く熱いバンコクは日本の夏の猛暑。
対してチェンライは、最高気温もバンコクに比べ低め。
朝晩は10℃以下、日中は28度前後。
寒暖差の激しいチェンライの気候は、珈琲の木の栽培に適した地でもあります。
コーヒー栽培に適した気候、気温、土壌、寒暖差に標高。
熱いか寒いかのどちらか、体温調整が大変です。
登山が好きな人は何となく想像がつきますでしょうか?
登山用の装備が必要でした。
圧倒される文化や生活の違いを感じながらもとても貴重な体験をしたタイ旅行。
初めて足を踏み入れた地は、タイ王国のチェンライ。

海外に行くといつも感じるのは、やはり文化や教養と伝統、国民性。
そして日本にはない魅力を感じ、日本にしかない魅力もひしひしと感じます。

視察は、タイのチェンライとバンコク。
今回は、1年の半数を海外へ出向くといわれている、世界のコーヒーハンターで名高いミカフェート代表川島良彰氏による珈琲体験でした。
川島氏は、日本ではほとんど珈琲の栽培を見る事のできないコーヒー産地の事情を知り、現地の方に美味しいコーヒー豆づくりの技術指導をしている方です。
社名「ミカフェート」スペイン語で「コーヒーのために」
という通り、生産者以上に色々な世界のコーヒー産地へ行き、事情を知っている方。
珈琲の為にできることを全てするというモットーで会社を設立、今もなお続いています。
JAL国内線や国際線では、川島氏プロデュースの珈琲が楽しめます。国内線はインスタントコーヒーを開発、そして国際線は、レギュラーコーヒーを提供し、空の旅に適した美味しい珈琲が楽しめるようになっています。




色々な経験を通じ日本でコーヒー界をささえ、色々な珈琲事情を一般の方にはもちろん、業界にも伝えてくれるコーヒー界のリーダー的存在です。
そんな農業技師、川島氏とのツアーは、珈琲豆の栽培の大変さ、現地の方のなみなみならぬ労働力、改めて1杯のコーヒーが出来上がるまでの長い長い時間と人の努力や大変さが見えかくれし普段私たちが飲んでいる日常的な珈琲の視野を広げてくれました。
勿論、今回の移動は日本は金沢からタイはチェンライヘ。
小松→羽田 1時間
羽田→タイのバンコク 6時間
タイのバンコク→チェンライヘ1時間20分
合計 8時間20分
その後、今回のメインとなるドイトゥンエリアへはミニバンで移動約1時間半ほど。





飛行機での移動が3回。
車での移動が1回。
異国の地、タイ王国。
普段楽しんでいるコーヒー。その産地へ行くには確かに大変でした。
真冬の日本から、年中夏のタイへ。
気温変化を体温調整に加えて初のコーヒー産地の体験となるといくら丈夫といえども(-_-;)
体力勝負でした。

日本では、簡単に美味しい珈琲が飲めるようになりました。
今では24時間体制、年中無休のコンビニが淹れたてフレッシュ珈琲を100円で提供している状況です。
挽きたて、淹れたてのフレッシュな珈琲の美味しさを、国民に一番に伝えているのは、コンビニエンスストアと言っても過言ではないかもしれません。
今回のツアーの参加者は17名。
韓国、ラオス、アメリカ、金沢、大阪、愛知、東京、千葉…
珈琲が大好きな一般の方から、私も含め珈琲の携わる職業はもちろん異国の地での珈琲豆生産者までもが参加。
年齢、国籍、環境が違い、珈琲に対する価値観も違う、そんな中で同じタイのコーヒー体験を経験し共有した思い出は、振り返るとなかなか得難いものとなりました。

農業技師である川島氏の他に、今回のツアーの段取りをしてくれたJTBの添乗員である大下氏。実はこの二人は小さいことからの長い付き合いだそうです。
添乗員大下氏は、かつて幼少期にエルサルバドルに在住し、川島氏と出会いました。
川島氏は、ご存じの方も多いように、若き頃、エルサルバドル国立コーヒー研究所にてかつて留学。現地でであった大下氏とは、現在もこのように親交が続いています。
旅行会社に勤めている中で、一番珈琲の事をしり、世界の産地を知っていると川島氏に見初められ今回のツアーもプラン、段取りしてくれました。
そんな大下氏は、川島氏の事をホセ、川島氏は大下氏をエスカロンと呼んでいます。
エスカロンとは、エルサルバドルでの高級住宅街エスカロンに在住していた事からなずけたそうで(^^)
更に、今回見学体験させていただいた珈琲ツアーには、現地で通訳ガイドも丁寧にしてくださった方々が沢山います。
その方なしでは語れない今回のコーヒー体験。
チェンライの珈琲事情に産地の実態
そして首都バンコク、都会の地の珈琲事情…
盛りだくさんのコーヒー体験でした。
美味しい珈琲の陰に隠れた生産者からのメッセージを多くの方にお伝えできればと思います。

追記
今回のツアーでは、まだまだ発展途上のタイの産地にてどのように開発、改善をされているかも含めて体験しました。というのは、このツアーの先導者である、川島氏は、タイのコーヒーを支えるタイ王室メーファールアン財団コーヒーアドバイザーを約2年前から手掛けています。
『川島 良彰(かわしま よしあき) プロフィール
1956年、静岡市のコーヒー焙煎卸業の家に生まれる、静岡県聖光学院高校卒業後、中米エルサルバドルのホセ・シメオン・カニャス大学に留学。その後、国立コーヒー研究所に入所、内戦勃発後も同国に残りコーヒーの研究を続ける。1981年UCC上島珈琲株式会社に入社。ジャマイカ、ハワイ、インドネシアなどでコーヒー農園を開発、各地現地放任の役員・社長などを歴任。51歳でUCC株式会社を退社し、株式会社ミカフェートを設立、代表取締役に就任。日本サスティナビリティコーヒー協会理事長、東京大学コーヒーサロン共同座長、JAL日本航空コーヒーディレクター、タイ王室メーファールアン財団などを務める。
主な著書「私はコーヒーで世界を変えることにした。」(ポプラ社)
「コーヒーハンター」(平凡社)
「Coffe Hunting Note 100カップログ」(世界文化社)
(著書「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」より引用)』
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