コーヒーミルー家庭編①ミルを持とう!
珈琲と健康 最近よく効くコーヒーの健康パワー。
かつて珈琲が体に元気がみなぎる秘薬!であり薬として始まったことからもわかるようにコーヒーはとても沢山の効能を持つことが現代でもよくわかってきました。
薬のように飲まなくては!と飲むものではなくゆっくりとしたひと時に味わって飲むことが大切。
楽しみながら味わって飲む珈琲は体によいといわれています。
更にもっといいのは鮮度の良い珈琲を飲むこと、酸化したものよりもフレッシュなものを!と言われています。
酸化させないことの一番の秘訣は、焙煎後フレッシュな珈琲豆をその都度挽いて飲むこと。
ですが、中々家庭でコーヒーミルが浸透するか!?というと道具が増えたり、手間が増える!という事でその辺は難しいと感じます。
美味しい珈琲が飲みたい! と店にいらっしゃる方の多くはコーヒーミルを持っています。すぐに飲みたい人は挽いたりもしますが、大半は珈琲豆を豆のままで購入されます。
特に外国人と遠方からいらした観光の方は、コーヒーミルを持っている方が9割 豆のまま! が多いのも、販売しながら珈琲に関心を持った方やこだわっている方が多いようです。
美味しい珈琲を店で飲んだ時のように淹れたい! と言われるとやはり、先ほども言ったように一番効果的なのは自宅にコーヒーミルを持つこと!
だと思います。 淹れ方の細かい点はさておき、ミルを持って挽いてすぐに飲む珈琲は、豆の酸化もある程度進行を遅らせ、家での珈琲ライフをより充実したものにしてくれると思います。
という想いは、珈琲屋としての理想ですが、自宅の環境も色々あり、電動ミルを購入したらかなり音がうるさく、朝ややる使うと近所迷惑に…と気にされ使わなくって・・・・といった話を耳にします。
店内で挽いて音を感じるのと自宅の部屋で使うのでは音の感じ方も違います。よくわかります!
家庭では、ちびちびっと手挽きミル が試しに使ってみるのもいいかもしれません。使わなくてもインテリアになります!
さてさてコーヒーミル。
見た目、タイプも実は様々なものがあるのです。
主に電動ミルと手動ミル 価格は2000円~5~6万円まで。
価格に比例して優れた性能のものが多いことは確かです。
試しに使ってみたい! という方は、手挽きのコンパクトミル もいいと思います。
コーヒーを美味しくする条件!
一 珈琲豆の鮮度が良い事
弐 挽いたらすぐ淹れる
参 淹れたてを飲む
沢山のミルがありますが、使った後にいいミルだ!と感じるものは、歯が丈夫、粒がそろっている、微粉が少ない、替え刃がある、お手入れができる、粗さ調節機能がついている・・・・ といった点で共通点があります。
ミルのタイプには電動と手動がある他にも歯による違いが大きく珈琲の味をかえます。
カットする、スライス、すりつぶす…他石臼コーヒーミルのように押す、つぶす…など複合的に組み合わさったミルもあり、歯の違いで驚くほど珈琲の味の出方も変わるので興味を持って入り込むとかなりマニアックな世界です。
粉にする方法の違いで粉とお湯の接触する断面、面積、効率性が変わります。歯の違いで変わる湯の浸透は味を多様に変化させてくれます。
写真左は、おそらく人類が初めて穀物を粉状にするのに発見した石材を使用しての大変珍しい石臼コーヒーミル。そば粉に使われているのも石臼ですが、こちらは珈琲仕様。価格は ~○万円(^_^;)
重い石の動力を利用したもの。古代から始まった歴史ある道具。
そして写真中央は、ドイツザッセンハウス社 コーヒーミルの王様 ザッセンのコーヒーミルです。切れ味がよく歯が丈夫です。分解し、お手入れもしやすく粗さ調節も簡単。10数年前に購入しましたが、その当時で16000円ほど。
写真右 はハリオのコーヒーミル セラミック製の歯で、毎回洗えるのが利点。珈琲の気になる微粉や油をきれいにすることで酸化した粉が次の珈琲に混ざることなく良好な状態で使用できます。価格は2700円
そしてコストパフォーマンスの高いこちらのハリオのコーヒーミルスケルトン もおすすめ。
粉受けと珈琲の保存が一体化し、便利。シリコンの蓋で扱いやすく、こちらも歯がセラミック製。丸洗いできます。
価格は3200円。 安定した挽き心地で機能性も(^^)
プジョーやザッセンなどの高級かつ高機能の手挽きミルをそのまま安価に見た目を似せたカリタのミルシリーズ。
価格はプジョーやザッセンの10分の1~ 手軽に買いやすく、かわいい。
替え刃はありませんが、昔から大変人気の手挽きミル。
ちょっと使ってみたい!と手に入りやすい価格と比較的販売店が多く、店舗での挽きためしができる事の多いミルです。
ミル選び。
ネットでも変えたりしますが、店舗では旬の情報と珈琲に合わせた使い方、お手入れ法、試し挽き…
意外と皆さんしらない粗さ調節の方法と、粗さと味の関係。
せっかく購入しても自己流になり、勿体ない!という事になりかねませんね。
お手入れにあると便利なもの
刷毛、ブラシ、けばだちの少ない生地の布巾、食器用布巾など
水を使わないで珈琲の油や歯に張り付いた微粉をお掃除。
石臼ミル。
このミルを使うと珈琲が丸い、とろとろした味になります。まーるいコーヒーに感じます。摩擦熱がよく、湯の浸透率が良いといわれています。
そもそも、パウダー状にするための道具なので、珈琲もコツをつかむまではパウダー状になってしまいます。エスプレッソに使えます。
石臼ミルは、豆を投入し、時計と反対周りに回します。1回転ごとにまた次の豆をいれ繰り返し挽きます。
石臼ミルの粗さは
コーヒー豆の固さ、淹れる豆の粒の数、回す速度…で変わります。回すスピードが速いと豆が細かくなり、ゆっくりだと粗くなります。これはマニアック。はまると大変ですよ!
感覚的な加減で粗さが変わるので、安定するまではかなりの慣れが必要です。
浅煎り珈琲豆は、豆の成分が沢山残り、豆がとっても固いので、同じように回しても粗めになります。
こちらは、深煎り珈琲豆
豆は真っ黒で大粒ですが、実は柔らかい!のです。指でも割れるくらい。なので同じ加減で回すと豆はかなり細かくなります。
豆がつぶれるほど重たい!ので15キロ以上はあります。溝が複数にあり巧みに入り込み豆がすりつぶされています。微粉はお手入れします。
ちょっと持つにも重たいので掃除は大変!
ドーナツ状の水に最終的に粉にされて出てきたものが集まる仕組み
静かに楽しむコーヒーミルライフ。かなりお金と時間はかかりますがこのミルは今まで使ったミルの中で一番わくわくして楽しかったのを覚えています。
こちらはコーノ式コーヒーミル 40年前のものビンテージ。
切れ味と歯を確認。大きさと安定感。
今一番お気に入りの手挽きミルにして珈琲が美味しく淹れれます。
上から覗いてもわかるこの歯の繊細さ。職人さんの造ったミル!と感じます。
コーヒーミル 電動、手動
目的に合ったミルがあり、少しでも店頭で役に立つ情報を と心がけています。
ミルを買い、まず初めにすることは粗さ調節の確認!
自分に合った器具の粗さにし、ある程度微調整をできるようにしましょうね。
市販の珈琲豆を購入する際に、粉の方はお気づきでしょうか?パッケージに記載されている挽き具合の表記。
よく見ると細挽き、中挽き、粗挽き… 中にはエスプレッソ用の極細挽きまであり、判断を誤ると器具に合わず大変な味になってしまいます。
粉の量と粉の粗さの目安 はきちんと覚えるとお家でもうまくいきます。
粗く挽くと酸味や苦みなどの珈琲の味が弱く、抽出されたコーヒーの色も薄くなります。細かく挽けば挽くほど、味は濃く、苦みや酸味などの色々な味がしっかり出、液色も濃い目に。
粗すぎても抽出不足に、細かすぎても過抽出になるんで適度なラインを見つける事が先決です!
珈琲豆を豆で購入される方にサービス始めました。器具に合わせた粗さの目安と、粗さ見本の提供。
ご要望に応じてお渡しします!
更にもっと知りたそうな方には、松崎のブログプチ手引きも渡せたら‥
と思いつつ、仕事の合間に作成中です。
出来上がりはしばしお待ちを!(’-’*)♪
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