噂のブラックハニー登場!-コスタリカ産
期間限定のおすすめスペシャルティコーヒーの登場です。
今回は、コスタリカ産。
コスタリカは中南米、近隣の国見はガテマラ、ニカラグア、パナマなどカリブ海に面した美味しい珈琲の産地激戦区の一つ。
店でも、以前何度か登場のコスタリカ産のスペシャルティコーヒー、類まれな風味特性のあるゲイシャ種のコスタリカカンデリーシャゲイシャ とハニープロセスによって特徴ある「モンテブリサス」
コスタリカ産 ハニープロセス 「モンテブリサス」サラカ農園↓について過去の記事。
kanazawayahonten.blog.fc2.com/blog-entry-1353.html
3度の登場、コスタリカからやってきたのは、「コスタリカ・パストーラ農園ブラックハニー」
店では定期的にその時期の旬の高品質珈琲をお届けしていますが、コスタリカはなんと3度目の登場。世界的にも小農園で丁寧に作られている高品質珈琲が多いのです。歴史をさかのぼると… 1729年にキューバからコーヒーノキが移植され栽培が始まりました。その歴史は286年。中南米の中でも生活水準が高いといわれ、生豆の価格も高値だそうで・・品種はすべてアラビカ種に加え、病害虫に強い品種が8割以上と多いのです。
「コスタリカ・パストーラ農園 ブラックハニー」 豆情報↓
農園名:パストーラ
農園主:エスキベル・ピカド
精製場:パストーラ
エリア:タラス
プロセス:ブラックハニー
品種:カツーラ、カトゥアイ
標高:1780mから2000m
荷姿:34,5㌔g 真空パック
今回も本当に美味しい珈琲のできる条件がそろっています。タラスエリア と言えばスペシャルティコーヒーの大産地。標高の高さ、きれいな湧き水、病気に強い品種…農園主自らハンドピックし、生産量はわずかながら良い珈琲を作っています。
そして一番の特徴は、ハニープロセス、ブラックハニーによるハニーコーヒーであることです。
ハニープロセス、ハニー製法などと言われる珈琲の精製方法は色々お国柄の事情があり…様々。
珈琲はコーヒーノキと言われるアカネ科の植物。年間を通して温かいエリアで栽培されます。コーヒーノキには、コーヒーチェリーと言われる真っ赤に熟したサクランボのような実がなるのです。私たちが普段飲んでいるのはその実の中の種。種を焙煎したものなのです。
珈琲の生豆は、珈琲の間実に入った種。楕円形の形をした2つで一対の種をきれいに取り出し、長期保存に耐えられるようにすることが目的です。生の果実には、甘い果肉、内果皮、ぬるぬるっとしたみゅしゅレージと呼ばれる粘質物があります。果物の種を想像するとなんとなくわかりますでしょうか・・・このぬるぬるや果肉をとることによって初めて珈琲豆として世界に流通しているのです。
主にナチュラル、非水洗式などと言われる乾式とウォッシュド、水洗式と言われる湿式があります。
そしてこの二つの中間がパルプドナチュラル、ハニー製法と呼ばれるもの。
ナチュラルでは、実のまま天日干しし、乾燥後脱穀します。熟したフルーツやワインのような香り、フローラルな香りが特徴です。
ウォッシュドは、果肉除去し、発酵槽でぬめりをとり水洗いします。手がかかる分味はクリーン華やか。マイルドな印象の珈琲や口当たりになります。
そしてこの中間、ハニー製法。
機械によって果肉と外皮を除去します。果肉の残したかたによって段階をおってプロセスが分かれています。
ぬるぬるした粘質物を100%除去したもの:エコウォッシュド(ウォッシュド同様の味に近い)
イエローハニー:20~50%ぬるぬるを残した状態で乾燥。
レッドハニー:50~70%ぬるぬるを残し乾燥。
ブラックハニー:80~90%果肉を残し乾燥させたものこれはナチュラルに限りなく近いのです。
ぬるぬる度が高い順にブラックハニー>レッドハニー>イエローハニー>エコウォッシュド
ナチュラルとウォッシュドの中間がこんなに複雑に分かれているのです。以前のコスタリカもハニーはありましたが確かレッドだったはず。
ブラックハニーは初めての登場です!! そもそもこの複雑な精製方法は、コスタリカが発祥だそうです。コスタリカでは中米のウォッシュドを行っていましたが、排水を浄化せず行い河川への汚染水が環境問題となりました。
水の使用量の少ない精製をと考案されたのが機械の調整でぬるぬる度をかえる方法でした。つまり同じチェリーでも、ぬるぬるの残し方で風味が変わるのです。ぬるぬるは残すほど味が複雑に甘くなるとも言われています。またナチュラルに似ている味わいも。
ブラックベリーは濃厚な甘み、熟したベリーやチェリー系に。また香りの類まれだと言います。発酵臭が強くなる傾向にもあります。
ようやく店に豆がやってきました。
この時の香りは何とも言えないフローラル
!
以前カッピングをした際に一目ぼれしたコスタリカ・パストーラ・ブラックハニー
お店で、1杯650円にて1杯ずつドリップ提供いたします。
フローラル、深みのある甘み、余韻が長くなんとも言えない味わいです。酸のバランスがよく珈琲の苦みやきりりとした印象を忘れさせてくれます。挽いた時の香りは、一瞬つんとするワインビネガーのようなものの時間と共にまるで花のような香水を感じさせます。
珈琲を飲み終えた後のカップの残り香も…何とも言えません。
年内は提供できるかな!と言うところ。お店でお待ちしてます!
コーヒーの精製方法ー最近気になるハニー」
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