抽出の裏側⑧雑よりも丁寧がものをいう
コーヒーの抽出。
お店では、珈琲豆をお買い上げの方に抽出実演をしています。
この看板が出ていたらお声をおかけください。
(お時間のある方で対応してもらっています。)
購入していただいた珈琲豆の特徴やそれを活かしたドリップの秘訣 に加えて
実際に使用してらっしゃるドリッパーなども確認し、できる限りでその方の道具での淹れ方を情報提供中です。
最近秋も深まり…珈琲をご自宅で淹れて飲んでらっしゃる方がほとんどです。
さりげなく席について実演に興味を持って聞いてくる方が増えました(^^)
珈琲豆の中には沢山の空洞とその周りには油脂分、珈琲の成分が付着しています。粉にすることによって広がる香りもその一つ。
抽出では、お湯を注ぎ、水分を与える事で、珈琲の油脂分が溶け出てきます。
美味しい味とそうでない味の成分が珈琲には沢山あります。店で飲んだ珈琲を家庭でもと淹れますが中々同じようにならないのは、うまみ成分をうまく溶かし出せているかいないか?の違いによるものです。
粉にしてドリップします。
この粉の中に空洞があり、湯が浸透することによって泡が出てきます。
これは炭酸ガスが放出されているのです。煎りたて、挽きたてで多いのです。
このガスが出る際に、珈琲の成分も溶け出ているのです。お湯はただ注いでもこの粉の中まで浸透しないのです。
丁寧にそそぐ がキーワードですが、圧をかけた注ぎ方では、粉の表面で湯がはじかれ中まで行かない内にその液体はサーバーへ落ちていきます。やかんでざざっと淹れた人の味が出ないのは、抽出不足。と言われるもの。
粉の中まで浸透しない内に湯の勢いが強すぎて入っていかない。
湯を細く注ぐ。
低い位置から注ぐ。
一粒一粒の粉の内部に湯が浸透します。
なのでやはりやかんより細口ポットはより美味しく飲みたい方の必需品なのです。
ステンレスタイプは、もちがよく湯温も安定します。ホーロー製よりもやや高価ですが、長年使用できるので十分にもとはとれます!
圧力がかかった淹れ方をすると気泡が粗くなったり、白っぽい感じの泡がでてきます。膨らんだドームはガスがポンポン急激に抜けたリ…
きめの細かな泡、丁寧に注ぐと自然に粉にまんべんなくお湯が浸透しガスが出てきます。
このガスの放出は、豆の鮮度と焙煎度によっても変わりますが、一番大きく変わる要因は、挽きたてで淹れると良い!という事です。
ガスの放出と共に感じる美味しそうな香。
丁寧に淹れているのは、美味しく淹れる基本、どのハンドドリップの器具においても共通してます。
ドリッパーは色々なものがあり、ネルから金属フィルターまで様々。
道具はどうであれ、粉とお湯が接触することによって抽出が始まります。形状や穴の数、ペーパーの質…などの違いは二次的なコーヒーの味を変える要素。基本は、いかに万遍なく粉とお湯を接触させるか?粒子にきちんとお湯を入り込ませるか?
そーっとのせたときとバシャットのせたとき、きっと皆さんもその変化がわかるはず!(^^)
店頭にも沢山。
スタッフ愛用中の器具がずらりとあるのでいろいろ聞いてくださいね!
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