コーノ式フィルター虎の巻⑨名人と名門
店頭で販売しているコーノ式名門フィルターシリーズ。
色々試してますが、反応が良いので、店頭で購入できるバリエーションを増やしました。
コーノ式名門カラードリッパーシリーズ4人用
チョコレートブラウン
グリーン
通常の2人用は全色ございます。
玄人向けに開発されたコーノ式名門フィルターの家庭用版とも言われている、コーノ式フィルタードリップ名人
2人用と4人用の2サイズも新たに入荷しました。
フィルター
ペーパー
メジャースプーン付きの3点セットで
入門タイプです。
↓ 2人用
↓
4人用
コーノ式の魅力⑥名人と名門
注釈
メーカーより注釈があります。
↓
いろいろなメーカーの円錐形ドリッパーが販売されているので「類似品にご注意ください・・・・」と注意書きがあります(^_^;)
袋から出しました。
コーノ式ドリップ名人です。
名人には
KONO
としか記入されてません。
名人と名門
並べて比べます。
こちらは2015年現在のコーノ式フィルターの名人と名門です。
*名門は、何年か前に少し改良されています。以前のものをお持ちの方は、異なる場合がありますので、御了承ください。
リブは同じように見えます。
名門フィルターには
KONO MEIMON
としるしがあり、
底の穴を見ると、違いは判りますね。
写真左が名人、右が名門です。
穴の口径も名門が小さくなっています。
リブの長さは
名人 38~9㎜位
名門 35㎜位
と名人のリブが長い
重さに関して
名人が62,3g
名門が99,1g
リブの本数は12本と同じ
そして価格は名人がお手頃で名門が高い
名人はリブが長く、穴が大きいそして軽い、価格安い
名門はリブがやや短く、穴が小さいそして重い、価格高め
重さの違いや価格の違いはおそらく、材質から来ているのか…!?
ドリップ名人は
AS樹脂
裏の表記にあります。
耐熱温度は92℃
樹脂は、仕方がありませんが、どうしても使用頻度に応じて熱湯を注ぐので、ひび割れしてきます。
↓このようになります。
お店の名門4人用では新しい材質のものに変わっています。
↓
PCT樹脂
耐熱温度
109℃
ドリップの温度に耐えれるのですね。
名門2人用では
アクリル樹脂
耐熱温度 90℃
高級感があります。
カラードリッパーシリーズは
アクリル樹脂でした。
樹脂の材質や耐熱温度が違い、実際に触った際の丈夫さもなんとなく違います。
こちらはカラードリッパーシリーズ↓
メーカーの珈琲サイフォン社の3代目河野社長が言うには、器具や道具は、改良を重ねているので、昔販売していたものとは微妙に変わり日々進化していると。
材質はかなりよくなり、ひび割れの改善も今後もっともっとよくなりそうです。
基本的に消耗品なので、何年も使用すると買い替え時期に来ますね。
名人は、もともと、玄人向けでと高値の花だった名門シリーズの家庭用普及版にとコストを抑え開発されました。現社長のアイディアで考案されました。
「名門はプロ用に名人は家庭向けに」
名人と名門
比べると違います。
先ほどの「話に戻りますが、
名人はリブが長く、穴が大きいそして軽い、価格安い
名門はリブがやや短く、穴が小さいそして重い、価格高め
その微妙な違いが何につながる!?と
皆さん思いませんか?
実際にしようしてみると色々ありました。
一番わかりやすい実験では、フィルターをセットし、同じ量のお湯を通し、全てサーバーに落ち切るろ過速度を確認しました。
リブの長さが長いほど、穴が大きいほど、紙とフィルターの隙間部分が多く、落ちる速度は早くなります。
名人のほうが、ろ過速度が6秒ほど早く落ちることを確認しました。
という事は、必然的に珈琲の抽出でも、名人と名門ではろ過速度が変わることが想定されますね。
そもそも、コーノ式名門円錐フィルターは、実は、材質やリブの長さ... 時代のニーズに合わせて改良されているのです。
名門円錐形フィルターのはしりとなったのは先代、2代目の河野敏夫社長が1968年に考案し5年の歳月をかけ、完成させたもの。
現在の河野社長がいうには「先代2代目河野敏夫氏の作った円錐形フィルターは円錐の角度がきつく、リブも上まで伸びていたため、抽出にはとても技術が必要だった」と。2003年頃より、知名度が上がり、大量にオーダーが入るようになり、色々な方が使うことを想定しせっかちな人でも上手に淹れられるようにしなければ!とメーカーとして責任を感じ改良を重ね続けたのだそうです。
名門フィルターの進化は続いています。
これが、昔の名門かな?と思われます↓
写真右が今の名門
写真左が昔の名門
↓今の名門には珈琲豆柄
昔の名門↓
穴の多きさも違いますね。
お持ちの名門フィルターはよく見ると、現在の名門と違うかもしれませんね。比べてみると面白いですよ。
珈琲の味を最大限に生かせるこだわりの形状、コーノ式名門円錐フィルター。
人数分の珈琲を美味しく淹れられるようにフィルターは作られているので、2人用では2杯分を、4人用であれば、4杯分を淹れてみましょう。粉は少なすぎても多すぎてもうまくいかない事があります。
ドリップポットは大切です。湯量を点滴に、雨だれのように、細く、太く注げるタイプのものが必要です。
名門は昔から同じだと思いつつもよく見ると違います。
リブという溝が抽出口に向かってあり、現在の名門の溝の長さや深さに10年という歳月を費やしたそうです。
そもそも、リブは円錐の壁と珈琲を濾すペーパーとの間にわずかな隙間をつくり、珈琲液が漏れ出る余地を造ります。このリブがなければ、密着し、液が完全にもれず、抽出が滞ります。
コーノ式上部が密着し、液が横漏れしない構造になっています。
このリブは短すぎても、浅すぎても珈琲液が流れるキャパが小さくなり、抽出時間が過剰に長くなってしまいます。
逆にリブが長すぎると湯と珈琲液の接触時間が短いまま珈琲液が落ち、抽出不足になってしまいます。更に泡と一緒に浮かんだ雑味も横漏れしやすくなってしまいます。
リブの長さや浅さ、1ミリ違えど味ががらりと変わります。
奥が深い。
使えば使うほど抽出トリックが沢山。
名門と名人。
改良を重ねるコーノ式名門フィルター。次回はさっそくのこ名人と名門の謎へ!迫る予定です。
ちなみに…
現在も、フィルターの改良は続けられ、誰でも気軽に美味しく淹れられるようにとニュータイプのコーノ式フィルターの発売も間近ですよ!!
● COMMENT FORM ●
トラックバック
http://kanazawayahonten.blog.fc2.com/tb.php/1334-9b67e1da
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)