コーノ式名門フィルター虎の巻⑥簡単と難しいコーノ式手引き

金澤屋珈琲店で取扱いをはじめたコーノ式名門フィルター。
ペーパードリップの抽出器具として、メリタ、カリタ、ハリオと並ぶ日本4代抽出器具の一つ。
コーノ式フィルターが世にあまり見られないのは、もともと玄人向けに卸されていたものであったことや、淹れ方が難しい、どこでも販売されてない、マニアック…など。噂が噂をよんで、中々入りにくい器具となっています。
いまさらコーノ式。ですが、今だからコーノ式をおすすめします。
コンビニブームにのっかりドリップした珈琲が話題を呼んでいます。お家で淹れる一杯のコーヒーを作る器具を皆さん探してますね。
お店では、ネルドリップで提供した珈琲を美味しいとご家庭でも再現し、飲んでいただくために、コーノ式フィルターをおすすめし販売するに至っています。お店で飲まれたコーヒーがお気に召す方は、間違いなくコーノ式フィルターがあってますね。
コーノ式フィルター。
「珈琲サイフォン社」が手掛けた、逆円錐形で、中間部までリブがついているのが特徴のドリッパーです。1968年より約5年間膨大な研究を重ね1973年発売されたフィルター。時代は今のように珈琲ブームだっとのだとか。開発者は、珈琲サイフォン社2代目河野 敏夫氏。名店に支持され愛されたペーパーフィルターは、時代の流れと共にその背景も知る人ぞ知る世界に。
ネルに近い味だと騒がれ名店に支持はされましたが、その美味しく淹れる淹れ方が難しいのと、価格が安くはなく他社メーカーと比較すると、家庭に普及まではいかず。
そして2015年現在。
金澤屋珈琲店はあえてこのネルに近い味になるペーパーフィルターの販売に至りました。
ネルに近い構造の秘密がこのリブにあります。
ネルの持つ特徴を引き出す仕組みの構造や形状を持つコーノ式フィルターを使い、手で淹れる注ぎをうまくすることにより灰汁や雑味の混入を防ぐ抽出が可能になります。
そのアクの混入は雑味を防ぐ淹れ方はやはり、細口のドリップポット出湯を点滴に、細く、太く落とす抽出技術が必要であり、中々、簡単に淹れれる器具ではないと知られているのも確かですが、実際に見よう見まねで淹れてみるとアクの少ない味、珈琲のいろいろな味が出る!というのは、よくわかります。
販売に当たり、初めての方も、色々したい方も楽しく!と抽出も指導したい。
と松崎が考えました、コーノ式フィルターの手引き。2種類あります。
ドリップに慣れた方や、時間のある方、技術の向上を、求める方に、ちょっと難しいけど頑張りたい!という派の「難しいコーノ式手引き」
初めての方も簡単に美味しく、短時間で、失敗の少ない珈琲を淹れたい、「簡単なコーノ式手引き」
の2種類を用意しました。
プロ目線でコーノ式を、お客様目線でコーノ式を、コーヒーの抽出技術を求める方向けにコーノ式を!と色々考えて、比較的シンプルにまとめました。
プロ目線では、できるだけ、早く、粉もさほど使わず、美味しく適量を淹れています。(今回はこのマニュアルはなし)
お客様目線では、粉の状態を問わず、間違いなうまくいく方法を。粉は中挽きから粗めでやや多めに使う事で抽出後半で顔をだす渋みの前に抽出を終わらせる、時間はあまりかけずに淹れる方法。
難しいコーノ式では、メーカー推奨の粉の量で、アクの混入を防ぐ、点滴抽出でじっくり3^4分かけて淹れる技法を学ぶ。
どちらが良いかは、性格にもよりますでしょうか(^_^;)
灰汁を防ぐ難易度の高い抽出。
↓
コーノ式名門フィルター4人用ードリップラヴァーズの為のミニレッスン④

手引きには、紙フィルターの折り方も書きましたが、こちらのブログも参考にしてくださいませ。
↓
コーノ式フィルター虎の巻注釈①紙

粉の使用料、メーカー推奨は2人用24g4人用48gとなっております。
ここまで使わずともうまく淹れるには、2人用で15g以上4人用30g以上を目安に抽出量はお好みで。
1gの粉で10㏄の美味しい珈琲ができるとされています。15gで150ccは美味しく、30gで300ccは美味しく。
濃いと思われましたらお湯で刺し湯をしましょう。抽出し続けて味を味を出すよりもより美味しく飲めます!
コーノのメジャースプーンは、1杯12g測れます。
メリタ 1杯8g
カリタ 1杯10g
ハリオ1杯 8、10、12g
各社によって基準が違いますのでご注意。
スケール等があると便利ですね。





コーノ式は、ネルドリップのように色々淹れ分けできるのでとても面白い抽出器具です。
浅煎りから、深煎りまで、湯量やかける時間をかえる事でお好みの味をお楽しみ下さい。

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