久しぶりにサイフォン
久しぶりにサイフォン
コーヒーって世界中で昔から飲まれている
飲み物ゆえに…
実は、いろいろな淹れ方と
飲みかたがあり
抽出器具も色々開発されてきました。
色々ありますが
興味しんしんに使ってみては、
いつの間にか
自分の好きな器具に戻る…
日本の家庭では、やはり
ハンドで淹れるペーパードリップが
一番なじみ深いでしょうか?
ペーパードリップと言えば
始まりは、ネルドリップから
布で濾すコーヒーの美味しさと
紙で濾す手軽さを組み合わせて
開発されてきたのだと言われています。
今では、沢山のメーカーから
色々なタイプのものが販売され、価格も比較的安価で
ユーザーも一番多いと言える器具です。
皆さんは、珈琲を何で淹れるのが好きですか?
珈琲の抽出法は大きく分けて二つ、と言われています。
浸漬法と透過法。
浸漬法は、珈琲の粉をお湯に浸して湯か水の中にいれ浸出させること
透過法は、珈琲の粉の上から熱湯か水を注ぎ透過させること。
この二つ。
なんか難しい言い方ですが
粉とお湯を浸して味を出すか
粉にお湯を通過させて味をだすか
という事に近いでしょうか。
ですがどちらとも言える淹れ方もあるのです。
今の現代のような形のペーパードリップが主流となるまでには色々な過程があったようですが
歴史を振り返ると
1800年ごろまでは有名なトルココーヒーと言われる珈琲の粉をお湯を混ぜて
ボイリング、煮出して出来上がった珈琲の上澄みだけを飲む
抽出法の実だったようですが、ちょうどその辺の頃から
ヨーロッパを中心に珈琲の抽出文化が広がっていったようです。
1710年 ボイリング
1800年 パーコレーター
1817年 コーヒービギン
1840年 サイフォン
1890年 エスプレッソ
という流れで色々な器具が発明されたのですね。
こちらのサイフォン
珈琲サイフォン社のサイフォンです。
コーノのサイフォン
コーノは、開発者の名をとって名付けられています。
始まりは
「1840年イギリスでナピアがバキューム式コーヒー抽出器を発明
1842年フランスでサイフォンのロートとフラスコを結合したものを発明
第一次世界大戦頃 アメリカでガス器具や電熱器などの熱源を利用したものが考案
1917年 珈琲サイフォン社創始者である 鹿児島県出身の河野彬氏は、九州帝国大学医学部を卒業後、外務省へ。シンガポールに駐在中に珈琲マニアになる。
1921年 関東大震災のため帰国
1925年、震災後 美味しい珈琲を淹れるためのコーヒー沸器に没頭し、ついにガラス製のコーヒー沸器を完成させた。
商品名を河野式珈琲サイフォンと名付けた。国内でそして諸外国へも輸入され販売されている
↑ここからが始まりですね
その後、第二次世界大戦が勃発
製造は一時中止されましたが、戦後から再開し、現在にいたるまで商品の改良を重ね続けている。
河野式コーヒーサイフォンは、日本で大正時代から続いている唯一のメーカーであり、多くの愛好家に支持され今もなお、美味しい珈琲を淹れる器具の開発研究をし続けいます。」
(珈琲サイフォン社カタログ参照)
お気に入りで愛用してます。
コーノと言えば
今では、名門フィルターが有名ですが
実は、サイフォンが始まりなのですね。ヾ(o´∀`o)ノ
理科の実験のようなサイフォン式コーヒー
器具や部品
一つ一つ
精巧に作られています。
見ているだけでも楽しい器具。
中々ありませんよね。
久しぶりのサイフォン
美味いな…ヽ( ´_`)丿
「サイフォンで美味しいコーヒーを淹れる。」
東京駅で美味しいコーヒーが飲める❗と言うことで
いいお店発見✨
やっぱりおいしいですね。
サイフォンに興味を持ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
当店のサイフォンコーヒー
動画ご存知ですか?
再生回数なんと24万回越え
沢山の方が視聴して下さってます!
ぜひご覧ください!
「サイフォンで美味しいコーヒーを淹れる。」
河野式コーヒーサイフォン稽古11ー火力調整
サイフォンで重要な、火力調整。
なんとなく毎日淹れてると、いつもと違う、温度上昇、抽出時の状態。
それは、その時その時のアルコールの火力が違っていました。
使用前のアルコール芯の先のチェック、整え、アルコールを十分にしみこませる、そして芯を出す長さ、芯先の広がり。
今日は、ゆっくりいれようか、早く温度を上げようか…
なんとなく変えてみると、味も変化していました。
この微妙な違いは、ハロゲンランプで淹れる火力調整の安定するビームスターでは、体感したことのないもの。改めて、アルコールランプの扱いに悩まされてます。

フラスコの底の中心に炎の中心を来るようにします。
試にスタッフの子にも同じように淹れさせてみました。
2人のスタッフに同じ豆を、同じ粒度、抽出時間で淹れてもらいました。
サイフォンでは、珈琲の味の変わる要素を固定しやすく、比較的皆が同じ味になりやすいといわれています。
サイフォンを初めて淹れるという、スタッフ二人には、何回かデモをし、ロートを差し込むタイミングは、松崎が統一して横で指導を…。
そして出来上がった珈琲は。
1人目は、ロート内に上がり切った珈琲の粉の撹拌を怖がり、遅る遅る混ぜているうちに抽出が終わりました。
2人目は、撹拌がきれいに、混ぜ方も適度によく、2回目の撹拌もよーくかきまぜて、抽出完了。
同じ抽出量です。
皆様、味の想像はつきましたでしょうか?
(-_-;)
1人目は、薄く、水っぽく。
2人目は、やや濃いめのストロング。
珈琲豆は、中庸の焙煎で、珈琲の苦み、酸味、甘み、コク・・・が淹れ方次第でいろいろ引き出せるコーヒー「利家」で検証しました。
自分で淹れると、色々忙しくてあまり見れないサイフォンの抽出過程。
二人の抽出状態は、横で見ているととても違いがありました。
撹拌時の泡の色、泡、粉、珈琲液の層の厚み、泡の量、泡の色。
一人目は、抽出不足。
二人目は、やや軽く過抽出。
一人目の泡の色は、美味しそうな茶色ではなく白く見えました。
二人目の泡は、量も厚く、見た目には美味しそうに、そして、抽出後の泡の残り加減も多く感じました。
この二つの珈琲の似ている点は、雑味や渋みが飲んだ時に感じられず、美味しかったこと。
薄いけどうまい。
濃いけどうまい。
冷めても美味しい。
色は透き通ってきれいに。
灰汁を浮かせて抽出し、時間も過度にかけない事が、美味しいサイフォンコーヒーの秘訣だといいます。
初めてで教えてこれだけ美味しい珈琲ができるのか!(-_-;)
とハンドドリップにはない魅力をサイフォンに感じる、今日この頃でした。


毎日同じ珈琲を試していると、色の変化もわかります。







サイフォンの不思議。
毎回変わる火力調整で、圧力も変わるのですね。
撹拌は、粉の状態に合わせてし、そして微妙な火力の調整は、時間をかけるか短くするか…
微妙なテクニックが必要そうです。










サイフォンの仕組み
フラスコとロートがあり、粉はネルフィルターで濾される。
フラスコ内の熱源によって、容器内の圧力上昇。
お湯がフラスコからロートへ押し上げられる。
珈琲粉とロート内で混ざる
過熱を止めると、外気で冷やされ、圧力低下。
ロート内の珈琲は、再びフラスコへ。
高温で熱源の圧力によって短時間抽出。
フラスコに落ちる瞬間はドキドキ、そしてロートをあけた瞬間広がる香りがとても癒されます。