【ペーパーフィルターを考える⑧】―CAFECアバカ焙煎度別ペーパーフィルター×ハリオ
【ペーパーフィルターを考える⑧】―CAFECアバカ焙煎度別ペーパーフィルター×ハリオ
「CAFECアバカプラスペーパーフィルター」
<金澤屋流検証方法>
「オリジナルコットンパワーフィルターについて」
コットンパワーフィルターと呼ばれるフィルターです。
円錐形
コットンという名の通りコットン繊維が使われ
ネルフィルターの起毛のような役割を
コットンがしてくれます。
ろ過速度は遅め
味わいは、しっかり
口当たりまろやか
円い印象のコーヒーになるのが特徴です。
ハリオ、1921年創業 93年の長い歴史
東京 神田須田町に柴田弘製作所を創立、理化学用硝子器具の製造と販売を開始しました
そうそうガラスと言えばハリオです。
そもそも名前の由来は
The King of glass, ガラスの王様強調文です。
硝子の王様「玻璃王」(七宝のひとつの水晶)を意味しています。
硝子製品のクオリティが高く、日本だけでなく、海外からも評価されています。日本でも業務用から一般家庭まで幅広いユーザーをターゲットに展開されています。
数々のヒット商品の中、主力商品となった
1957年 S7型サイフォン
1965年 フリーザーポットの1号型
1969年 耐熱硝子製保存容器初代「サイクルウェア」発売
1979年 ハリオール(コーヒープレスで知られる)
1988年 硝子の急須「茶々」、「茶茶急須」
そして、世界的ブーム的なコーヒードリッパー V60シリーズ
が世に出回ってきたのは2005年からです。
2005年の発売以来のハリオ製品のベストセラーがV60シリーズのコーヒードリッパーです。
家庭で最も普及しているペーパードリップ。
商品をたくさん売るなら珈琲器具はペーパードリップにと方向性に行ったのでしょうか!?
ハリオはサイフォンはフレンチプレスも手掛けていますが、このドリッパーほど普及はしてないのではないでしょうか?
世界で認められているコーヒードリッパーがこちら↓
初めて見た頃は、樹脂やポリプロピレンといったもの。材質は他のメーカーと変わらないなーと思いましたが、年々商品開発を進めたのでしょうか、種類や材質の多さ…
カタログにも力が入ってます。セラミック、ガラス、銅、ステンレス…材質のバリエーションは他のメーカーにはないですね。
見た目もおしゃれです。
特にガラスシリーズが出てからは、独占的にヒットしてます。
耐熱ガラスのハリオ、コーヒードリッパーにもガラスを使っています。
個人的にガラス製が一番お気に入りですね。
ガラスの魅力
ハリオではこう語っています。
「透明なこと」
コーヒーの抽出状態が見えますね。
「臭いや汚れが付きにくい」
「空気やガス、液体を通さない」
これは、一度溶かしたものが固まってガラスになるので、表面が滑らかになり、汚れやにおいが入り込む隙間がなく空気や液体さえも通さないという事を意味しています。
「衛生的」
「高級感の演出」
光沢がリッチに感じます。
「100%天然物質」
原材料は100%天然鉱物なので出来上がったガラスも100%天然物質です。
V60コーヒードリッパーで珈琲を淹れる
製品情報の豊富なハリオのホームページには数々の動画が載せられていました。
ハリオV60シリーズの淹れ方、メーカー推奨のものです。
更に構造の秘密は
横から見ると円錐形と言えども形状がしっかりしているので、三角形に見えます。
円錐形は底に湯がたまりやすい。
ので他の扇形ドリッパーに比べ保水力はあると言えます。
一番大切なのはドリッパー内側につけられたリブ、溝。
ペーパーとドリッパーの間に隙間を作りお湯の流れをコントロールしてくれます。
メーカーにより数や長さ、太さ、高さが違い、これにより紙フィルターとドリッパーの間に出来る空間が保水力の決め手となります。
隙間がある→空間ができ、紙フィルターの膨らみを遮らず保水力を保てる。
隙間がない→空間ができず、紙フィルターは内側にひっつき、お湯は一点にいかず横漏れする。
V60の最大の秘密
スパイラルリブ
ウェーブ状にそして、上部から下部までに伸びているリブ
螺旋状にする事とリブが下部に行けば行くほど太く、高くなっていること。
無数のスパイラルリブがペーパーが折れ曲がりドリッパーにひっつくのを防ぎ、浮くように計算されています。
お湯をしっかりホールドしてくれます。
エキスが集中する底でさらにペーパーが浮くように作られ保水力が更に高くエキスが出やすい。
ネルドリップの利点を取り入れています。
①浅煎りコーヒー豆 湯温92℃
満場一致でアバカが好きとなりました。
②中深煎りコーヒー豆 湯温90℃
③深煎りコーヒー豆 湯温83℃
相性◎
【ペーパーフィルターを考える⑥】-製紙会社のトップが語る本音!「茶色と白の違いと謎のリンス」
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【ペーパーフィルターを考える⑤】―CAFECアバカ焙煎度別ペーパーフィルターまずは予備知識
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浅煎用ペーパーフィルター T-92Light Roast Coffee Paper Filterフルーティーな香りと爽やかな酸味
アロマ際立つクリーンカップ
適正湯温:92°C
- - 厚み:0.15 mm
- - 密度:高い
- - ペーパー構造: One-Side Crepe (外側単面クレープ、内側クレープ無)
- 若干湯を溜め、アロマを十分に引き出すウォーターコントロールを実現
中深煎用ペーパーフィルター T-90Midium-Dark Roast Coffee Paper Filterバランスの良い香り豊かなフレーバー
適正湯温:90°C
- - 厚み:0.28 mm
- - 密度:低
- - ペーパー構造: Two-Side Crepe (バランスの良い高低差)
- 両面にバランスのいい高さのクレープを施すことにより、スピーディーな抽出を実現。クレープを伸ばした時の表面積が広いため、微粉が付着してもなお、最後まで水流路が確保できる。これにより最後までスムーズなウォーターフローで抽出し続けることを可能に。適正湯温90℃で抽出することにより、さらにバランスのよい、香り高いコーヒー抽出を実現。
(出展:https://cafec-jp.com/jp/products/filterpaper/)
「Dark Roast」深煎り用 T83(83℃で淹れる)
最大限に引き出されたボディとコク、甘味
適正湯温:83°C
- - 厚み:0.22 mm
- - 密度:中
- - ペーパー構造: Two-Side Crepe (クレープ高さ低め)
両面にクレープを施しているが、クレープの高さを低めに設定。クレープを伸ばした時の表面積は、One-side crepeのペーパーより大きくなるため、コーヒー微粉の付着可能面積も若干広くなる。前半は微粉付着が比較的少ないため、スムーズな抽出、後半は微粉付着が多くなるため、透湯スピードにブレーキがかかる。この前半スムーズ&後半ブレーキのスピード変化、さらに適正湯温83℃による抽出により、ボディーと甘味の強いコーヒーに仕上げる。
(出展:https://cafec-jp.com/jp/products/filterpaper/)
3つの焙煎度別フィルター
簡単にまとめると、浅煎りは92℃で淹れて湯だまりができながらアロマを引き出す
中深煎りは、90℃で淹れて注ぐスピードとろ過が一定しスムーズな抽出でバランスよく
深煎りは、低温の83℃で淹れて前半スムーズ後半にブレーキをかけてゆっくりとろ過
さぁ、予備知識をつけてた後は、お楽しみのお試しドリップです。
うんちくよりも実践で感じたいですね。
ドリッパー器具別で違いがでそうなので色々試したいと思います。