ネルドリップ虎の巻68巻―ネルフィルタ―使いはじめて?美味しさの秘密-特有のまったり感
ネルドリップ虎の巻68巻―ネルフィルタ―使いはじめて?美味しさの秘密-特有のまったり感
ネルっぽい味。
ネルドリップを好きな方の多くが
ネルドリップで出る特有の味にひかれるものです。
なんとまろやかな。
上質な丸みのある味わいは、コーヒーの突き出るような酸味や苦味をやわらかに仕上げます。
ネルドリップの醍醐味ともいえるこのまったり感。
それは、ろ過する生地にあったのですね。
通常一般的なドリップには、ドリッパーという器とそれに付随する紙フィルターをセットします。
紙で粉を濾す。
布で粉を濾す。
どちらも済んだコーヒー液ですが
ネルドリップには、特有のまろやかさが。
紙で濾される成分、美味しい乳化したオイル分をネルは通すと言われています。
出来上がった液体。
ネルドリップで濾した方には、キラキラとした輝きが出ます。
これこそがオイル分。
艶っときれいに。
目が紙よりも荒くネルは通すものが多い。
それが特有のまったり感。
その昔、苦くてきついコーヒーを
より美味しく飲むためにネルドリップが生まれた なんて逸話もありますが
どんなコーヒーもより美味しく感じます。
オリジナルのネルでなくとも全社共通して感じるまったり感は、
どのネルでも恐らく感じる事が出来ます。
ネルドリップ特有の長所でもあります。
気になった方は、ぜひぜひ使ってみて下さいね。(^-^)/
詳しくは↓
ネルドリップ虎の巻67巻―ネルフィルター使い始めて?煮沸のタイミング
ネルフィルターの管理。
①乾いた新品のネルを煮沸して糊を落とす
②水の中に入れて冷蔵庫で保管
③水は、毎日変える
④使用前と使用後は、流水ですすぐ
⑤3~4日に一度の煮沸
というのが一般的な保管方法。
水の中で保管する
そのお水が清潔であること
そして、毎日のように使うネルには、コーヒー成分がしみこんでいる事
ゆえにお水は、一日経つと、少し茶色く染まっています。
お水は、毎日交換を進めております。
使っても使わなくても必要とされる作業であり
ここがネルフィルターの取り扱いでも大変だなーと感じる所です。
お店では、毎日何かと使いますので
水の交換、すすぎ、煮沸を行っています。
煮沸後は、温かいままではなくきれいな水に交換し冷蔵庫で保存。
低温で菌が繁殖しにくい事
高温で雑菌などが減る事
管理をきちんとする事で、美味しいコーヒーを淹れ続ける事が出来ます。
これ以外にも気になる時は、毎度煮沸をおすすめします。
少し気になる時
もしかして、何か水以外のものがかかったかも!?
キッチンでのハプニングってありますよね。
お口にダイレクトに入るコーヒーを淹れる布ですから
洗剤でごしごしと洗えませんが
気になったときは、煮沸しましょう。
洗剤の中におとした
生クリームがかかった というハプニングはお店でもよくあります。
新人のスタッフに任せると石鹸を使って洗っていた(;^_^Aなんてことも。
そんな時は、勿体ないですが
ネルを破棄して新しいものに変えます。
50回使ってなくとも交換する事は、多々あります。
ちなみに、余談ではありますが
複数のネルをおろして同時に使用しているとき。
一緒のバットに入れてお水の中で保管される場合は、交換のタイミングもそろえることをお勧めします。同じ水の中で保管する事でお互いに同調しあいます。片方で数回でもう片方で何十回。影響を受けあうので、使い込んでなくとも、水を伝ってしみこんでいきます。
ずーっと使っていくうちに、ネル自体が腐食する事もあります。
水を変えずに冷蔵庫いれっぱなし。
そうすると、水が腐りますので少し粘度の布の触感になります。
その際は、迷わず布を捨てて新しいものにしましょうね。
(^-^)/
詳しくは↓
ネルドリップ虎の巻66巻―ネルフィルター使いはじめて?どの位使う?
ネルドリップ虎の巻66巻―ネルフィルター使いはじめて?どの位使う?
ネルドリップ。
布製の袋にコーヒーの粉を入れて濾すもの。
だしを濾す布をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
珈琲用のネルは、専用のフランネルです。
ただの布で濾しただけではあの
まったりとした余韻、まろやかさは生まれません。
コーヒー用のフランネルは、片面を起毛させたものが使われるのが一般的です。
当店のフランネルも色々な点を試行錯誤して作られています。
中でも布の素材
生地、縫い方、はぎの枚数、形状
そして大きな違いを発揮する起毛。
ふわふわっとした起毛です。
触ると心地よいふわふわな毛羽立ちです。
ネルは、使い込むごとに(水につけて管理しますので)
生地の消耗が出てきます。
頻度にもよりますが、毎日1回でも使う人ならば約2ヶ月。
約50回の使用で交換をおすすめしております。
洋服で言うならば、
何度も着るうちにお洗濯をして消耗します。
生地が薄くなったり、表面がぽろっと。
ネルフィルターも目には見えにくいですが
起毛や生地の消耗が考えられます。
見た目には、何度もコーヒーを抽出しますので色が黒っぽく
染まっていき、更に起毛。
最初の頃の起毛感はありますでしょうか?
起毛の役割には、抽出中のお湯の保持力が挙げられます。
起毛が機能しているほど、お湯を保持するので、ゆっくりろ過が始まります。
起毛がへたれると蒸らしのお湯の保持力もうすれ、すぐに落下。
味が準備不足のまま出てしまいます。
使い始めは、生地が新しくコーヒー成分も詰まってませんのでやや早めに
使い込むごとに、コーヒー成分が蓄積しゆっくりと味わいは深みまったり感が増します。
そして、その後は更に生地の目がつまりゆっくりと。
最終的には、生地がへたれ再びろ過が早くなります。
味の変化をしては
とろもや濃度感が減り、代わりに渋み、飲みにくい味が後味に残りやすくなります。
珈琲の銘柄とわず、渋みは同じような形でお口に広がるのでそちらを目安に
交換期のサインとして下さいね。
詳しくは↓