スペシャルティコーヒーとハリオ
コーヒーは、産地によって、また人の手によってくわえられた精製方法によって、焙煎によって、抽出によっても味が変わります。
今日は、珈琲の中でも高品質で評価の高いスペシャルティコーヒーを淹れます。
「コスタリカ ブラックハニー」 お店で提供中の珈琲です。ハリオV60ドリッパーは、従来の扇形のドリッパーとは違い大きな一つ穴と上部まで伸びたスパイラルリブがあります。ネルドリップの構造により近づけたといわれているこのドリッパー。
トップバリスタの方、カフェなどでも使用され、日本の家庭でも浸透しつつある人気のドリッパーです。
この形状とリブによって作られる味わいは十人十色。 同じ淹れ方はあるのだろうか? と言う位皆さん色々な淹れ方をしています。
珈琲豆によっても淹れ方をかえたりと工夫しやすいのもこのドリッパーの特徴です。
今日は、京都のとあるコーヒーショップで紹介されていた淹れ方で淹れてみました。
(レシピ)
豆15g 細かめにひく
水:250g(50g+50g+150g)
抽出時間目安2分50秒
①まず最初にペーパーをセットしお湯通し
②サーバーに落ちたお湯は捨てます。
③粉15gをいれます。表面を平らにする。
④最初の注水は50g そして30秒蒸らす。
⑤2回目の注水も50g入れ30秒蒸らす
⑥円を描くように100秒かけて残りの150gのお湯を注ぎ続けます。
⑦最後まで落とし切って完了
抽出はいたってシンプルです。
粉の量に対して注ぐ量が多いのですが、いろいろな味や香り成分を含んだスペシャルティの繊細な味が広がりました。
ややライト。ですが、コスタリカの生き生きした酸味がスキット出てきました。
酸味の明るさ、香り かなり個性が光る抽出です。これはびっくり!
ペーパーを濡らしてドリップ通常は、ペーパーを濡らすとリブとペーパーが密着し、ガスの抜けの効率が変わるためおすすめはしませんが、短時間で粉とお湯を浸漬状態にしやすく、落ちるろ過速度も変わりました。
最後にドリッパー内の湯を落とし切るのも、良い豆ならではの淹れ方です。
渋みや雑味の少ないスペシャルティコーヒーは、最後の一滴も美味しい。
粉は、かなり細かめにしました。
決め細かな白い泡が沢山で、抽出効率が上がりましたが、苦みも少なく飲みやすい珈琲となりました。
こんな淹れ方もいいね。
何が嬉しいかと言うと、シンプルかつ簡単という事。スタッフもお気に召し!
まだまだ知らない抽出の世界があるのだと実感しました・・・・(^^)
ハリオ式ドリップレビュー②1杯分
ハリオ式ドリッパー
円錐形ドリッパー 大きな1つ穴と 上部までうねりながらしっかり伸びたスパイラルリブ
珈琲の粉の層が深くなる円錐形に加え、上部まで伸びたリブで蒸らしの際にガスが抜けやすく早く落ちやすい。
時間をかけて抽出する際に出る渋みが出にくい構造となっています。
ガラス機器メーカーハリオ。
ガラスの王様玻璃王から由来するハリオ。
今ではすっかり珈琲ツールが盛り沢山ですが、おしゃれで見た目にもかわいく、耐久性のある調理器具も沢山あるので知らない内に使っている方も多いと思います。
扇形タイプよりも粉の層が深く上から注いだお湯が中心に向かって流れやすい構造です。
抽出は早いですが、意外に味はしっかりと出ます。
注ぎ手の好みや癖がそのまま味に影響するので、毎回味がかわりやすいのです。
蒸らし 少量の湯でしばらく蒸らします。ペーパーには直接湯をかけないようにしましょう。
珈琲にお湯が浸み込み、ガスが抜けていきます。
最初の一滴がポタリポタリと抜けていきます。
やや濃い目
スパイラスリブがドリッパーとの間に隙間を造りガスがすいすい抜けているのがわかります。
ドリッパー側ぎりぎりまでお湯を注ぐと、珈琲の雑味が出やすいので注意します。
最初は、一点から落ちていた湯も、抽出中は、このように、底の大きな穴に伸びるリブからもお湯が落ちています。
蒸らしの後は、数回に分けて抽出量までお湯を注ぎます。
ドリッパー内にはアクの付着した泡が浮いています。ドリッパー内の液体はすべて落とし切らないように抽出。
ドリッパー内にお湯を一気に注ぐと薄めに仕上がり、泳がない程度に5~6回小刻みに注ぐと濃いめに仕上がります。
きっと好みですね。松崎が淹れるとなんでも濃いめにストロングになっちゃいますが(^_^;)
2分かかってもないのにかなりストロングでした。効率がいいですね。
コク、苦み もでてました。酸味も深めにでています。速くて味はしっかり 1人分のハリオ式。
*ちなみに、今回は粉を細挽きで検証してます。
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ハリオ式ドリップレビュー①流行の珈琲を淹れてみた
最近、とても品質の高い珈琲がよく手に入ります。
お店には、現在スペシャルティーコーヒーで提供中の「コスタリカ・ブラックハニー」
こちらの珈琲は、産地の持つ風味特性の他、珈琲の豆であるコーヒーチェリーの中の種を取り出す精製方法に味の特徴を更に出す秘密があります。
ブラックハニー製法。 果肉から出るぬるっとし粘質物をあえて残す事で焙煎後の珈琲にも特徴的なアロマ、フレーバー、甘み、酸味やその他の成分が個性的に出る と言われています。
お店では、浅目に焙煎されています。
ころころっとこんな感じ。
とってもきれいです。
この珈琲の特徴が出るかな? と 今日はペーパードリップハリオで淹れてみました。
ハリオ式円錐透過ドリッパーです。
近年、サードウェーブで知られる美味しい珈琲を焙煎や抽出、そして演出や提供までこだわるお店が取り入れだした抽出方法の一つに1杯ずつのハンドドリップがあげられます。
世界中の有名店や有名なバリスタがハリオで淹れた珈琲をお店で出していたり…とこのドリッパーの人気は日本以外でもものすごいのです。
という事で、スペシャルティコーヒーと相性が良さそうなハリオで珈琲を淹れてみました。
浅めに焙煎されているので、通常の珈琲豆よりも沢山の味や成分、ポテンシャルを持っています。
特に持ち味は早い時間で出てくるので、早めに淹れる工夫を。
更に水っぽくならないように。
熱々の沸騰したてのお湯でさらっといれました。
ペーパーはセットし、リンス(お湯で湿らせます)
ハリオ式の場合は、紙を最初にぬらして密着させる。
最近この方が、短時間でギュッと味を出したいときに効果的だと感じています。紙を濡らさないで淹れる珈琲もあるので、その都度淹れ方は変わりますが、かなり変わりますよ。
さらっと抽出2分半。
ペーパーを濡らさないとこんな感じ↓
ペーパーを濡らす
抽出時間は、ペーパーを濡らすと遅くなります。
蒸らしの際や抽出時にぎゅっとお湯を保持してくれます。湯だまりができるので浸漬状態で抽出されます。珈琲の持ち味を沢山出せます。
渋味や雑味が少ない高品質の珈琲には、いいかも知れません♪