かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく④定義があるって知ってた?
かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく④定義があるって知ってた?
他の珈琲店や甘味処でも「金澤珈琲」というセットメニューがあるのです。
お客様にも同じメニューを頼んだ事がある!なんていわれますが
お店のメニュー内容とは同じではなく店ごとのオリジナルメニューとなっています。
という事でなぜ?
市内でよく見られるのか??
~この「金澤珈琲」とは?~
最近よく聞く金澤〇〇
店によってネーミングや意向は決して同じではないのですが、「金澤珈琲」というメニューには定義があります。
コチラ↓
「金澤珈琲」
珈琲と和菓子のコラボを楽しむ
新しい味の発見
という金澤流の茶の湯の珈琲版的なもの。
その「金澤珈琲」を提唱するにはいくつかのルールがあるのです!
★石川県下で焙煎された新鮮な珈琲豆を使用すること
★地元で造られた和菓子を一緒に楽しむ
★副次的条件:県内の伝統工芸によるコーヒーカップや金箔、漆器を使用する
金澤屋珈琲店では、安全安心で顔の見える珈琲をと自社で厳選した良質な生豆を仕入から焙煎に至るまでを徹底し、更に美味しい状態でお客様へ提供できるように鮮度や保存、販売時のパッケージにも細かな配慮をしています。
金澤屋珈琲店で提供している珈琲豆は全て自家焙煎、抽出方法に合わせえて焙煎し1杯のカップに。![]()
生麩饅頭は、地元金沢の製造工場で作って頂いています。
地元作家さんによるオリジナル陶器のカップ&ソーサー。
カラーは、赤黒の和テイスト。
最近では、「加賀パフェ」というパフェも浮上しています。
今年3月デビュー内容はコチラ↓3時のおやつは「地産地消5層パフェ」
加賀市のおもてなし喫茶メニュー(3時のおやつ)として開発した地産地消5層パフェ。加賀九谷野菜トッピング・ブロッコリーアイス・味平かぼちゃアイス・温泉卵・ポン菓子・野菜スポンジケーキ・はちみつ生クリーム・色鮮やかなゼリー・名物菓子「吸坂飴」オリジナルソース等を使った、各店こだわりのオリジナルパフェです。献上加賀棒茶付きで、今回のメニューのために地元作家が新たに作り下ろした山中漆器(半月型お盆)と九谷焼(パフェグラス皿・ソースカップ)も使用しています。
http://www.kagaparfait.com/about.html
加賀パフェにも色々盛り込む要素に決まりがあり、見た目に美しく加賀をPR。」(サイト記事)
パフェの値段は780円で共通。
見た目の華やかさの割には、良心的な価格。
今後こういった提唱なる商品が増えていくのでしょうか…
「加賀パフェサイト」↓
今では、いたる所で提唱されメニューで提案されている「金澤珈琲」
正式な発表は、今から約2年半前頃。
2014年 2月9日
日本コ ーヒー文化学会金沢支部が、石川県菓子工業組合金沢支部青年部「金沢菓友会」と協力し 、「和菓子に合うコーヒー」と「コーヒーに合う和菓子」を考案し発表会が開催されました。
『金沢流珈琲タイム 和菓子とセットでもてなし』金沢は、全国屈指のコーヒー消費都市。
和菓子どころの金沢で、和菓子をお茶請けにコー ヒーを味わうスタイル「金沢珈琲(コーヒー)」を提唱する取り組みが始まったのです。
日本コーヒー文化学会金沢支部と石川県菓子工業組合金沢支部青年部「金沢菓友会」と協力し「和菓子に合うコーヒー」と「コーヒーに合う和菓子」と考案しました。しいの木迎賓館で初のお披露目会が行われたといういきさつです。
その当時、実際には統計的に
金沢市はコーヒーに支出する1世帯当たりの年間購入額が7027円で全国1位
購入量は3046gで全国2位
加賀藩ゆかりの茶の湯の文化がそのまま珈琲へ習慣づけられたのでは!?とも聞きます。
茶道文化と共に発展した金沢の菓子文化に着目し、お茶うけを和菓子にコーヒーを愉しむスタイルを「金沢珈琲」として売り出すことになったのです。
勿論わが社も発表会へは参加。
当時、西岡社長は、こう語っています!
「甘い和菓子には、深煎りで作った苦めの珈琲が合うと思う。中にはあっさりとした味わいの珈琲を出す店もあるかもしれない」と。喫茶店で提供する際は、九谷焼カップに金箔を散らすなど金沢ならではの珈琲を楽しんでもらう。
まさにそのスタイルを継承した金澤屋珈琲店。![]()
茶の湯には濃茶と薄茶がありそれぞれに合わせた菓子が一緒に提供されます。
濃茶と薄茶。
ますでコーヒーの深煎りと浅煎りのような違い。![]()
北陸新幹線開業を見据えて動き出したおもてなし金沢の珈琲文化やスタイル。
その動きは続いているのでいたる所で見られるようになったのだと思います。
観光でいらした方も金沢は珈琲の街とよく御存じです。
そんな金沢流珈琲のたしなみ
「金澤珈琲」セットは店内でお召し上がり頂けます。
2012年開業金澤屋珈琲店本店
2013年には「金澤珈琲」のメニュー提案
2014年には「金澤珈琲」の発表会…
発表会前に実は、北国新聞にて告知が!
実は、お店でとった写真です。↓
http://ishicolla118.blog96.fc2.com/blog-entry-1959.html
「金沢コーヒー」をテーマに開業し早4年半年。
金沢のゆっくりとした時間や風土の中で育てられ完成された金沢発のコーヒーを皆さまに楽しんでいただきたい…
時間がたって出来上がっていく金沢のコーヒー文化。
その場所がここであることにとても意義がある と日々感じつつ。
秋はもの想いにふけるものです。