かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく⑤利家ブレンドを選んだ理由
かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく⑤利家ブレンドを選んだ理由
コーヒーと和菓子を楽しむ金沢スタイル「金澤珈琲」セット
提供していているコーヒーは、このセットに合わせた「利家ブレンド」です。
「利家ブレンド」を選ぶ理由は2つ
まず一つは、和菓子に合う珈琲であることです。
利家ブレンドはチョコレートに例えるとアーモンドチョコ
深煎りにローストしたブラジルをベースにしたブレンド珈琲です。
苦味もありながらキレの良い酸も後口にあり
アーモンドのようなナッツ感も感じる味わいです。
名前の利家ブレンドは、としいえブレンドと言います。
ちょこっと歴史を調べてきた方は、観光客の方でも有名なお殿様だったことは言わずと知れています。
金沢城のお膝元であるこの場所で開業にあたり
お殿様の名前を使ったコーヒーを提供させて頂いております。
その名声に恥じない、人気のハウスブレンドに成長していると確信しております。
和菓子に合う深煎りというのも大きな理由ですがまだ他にも理由があります。
それがもう一つの理由。
それは、利家公こそが現在の金沢の茶の湯の文化をきづいた方とも言えるからです。
利家公の話をすると色々出てくるのですがその一つであるのが茶人であったお話です。
加賀百万石の礎を築いた偉大な人物としての背景には、戦乱の世から一瞬でも心落ち着く瞬間を大切にと茶の湯を推奨しておられたと言われています。
茶の湯
和菓子
愛でるお花
そして茶器
そういった、贅沢品にもお金を惜しまず使われました。
現在残る石川の伝統工芸品や文化は、その証とも言えます。
過去記事にて紹介しておりますのでどうぞご参照くださいませ。
↓
利休(りきゅう)じゃなくて利家(としいえ)と言います!![]()
金澤屋珈琲店おすすめの人気ブレンド
その名も「利家ブレンド」
地元市民にとっては、知らない人はいない
恐れ多くも
加賀百万石の礎を築いた「前田利家公」に由来しています。
というのも、ここ金澤屋珈琲店本店は、かつて城内に位置していました。
![]()
長い年月をえて、歴史ある立地で楽しむコーヒーは、まさに金沢の文化を楽しむようなもの。![]()
この場所で、歴史と自然に包まれ
味わうコーヒーはまた格別です。
利家ってどんな人だったのか?
よくお客様にも聞かれます。
歴女でもなく城ガールでもありませんが、なんとなく気にして見るとすごい方だったんですね。
繋がりのある方も歴代の有名な方ばかり。
簡単に振り返ると。
前田利家公 加賀百万石の領土を一代で築いた方です。
危険で波乱に満ちた人生を歩んだと言われている利家公。
その裏には、お松の方と言われる戦国時代を生き抜いた叡智溢れる妻の存在。才色兼備といわれ、よき理解者でした。
現在でも利家とまつは、歴史上の偉業をなした人物として尾山神社に祀られています。
また、利家と言えば、戦国時代有名な人物織田信長に仕え、若き頃は喧嘩好きのかぶきものとして名高く、別名「又左の槍」と呼ばれ恐れられていました。
一本木で負けん気の強い性格で裏表がなく、信長にも可愛がられていたそうです。
そんな織田信長の影響を大きく受けた利家公は、信長が愛した茶の湯を同じように好きになりました。
茶を点てて客をもてなす茶の湯は、室町時代に始まり安土桃山時代には、千利休によって茶道として大成されました。
なんとなく、若いころは色々な意味で派手であったようですが(^_^;)
天下の戦国大名織田信長にも仕えたとあるので…
やはりさすが。
と称賛してしまいます。
権威の象徴として、
戦乱における心遣いとして茶を嗜みました。
利家は戦に行く人たちを茶でもてなし、勇気づけたと言われています。
派手な一面とは裏腹に茶道を心得、戦時下でもそういった心安らぐ場を大切にしていたのだそうで…
金沢に今でも残る茶道、華道、伝統工芸、茶器・・・・
全てがつながっていますね。
日本で3つに入るお庭と言えば
水戸の偕楽園
岡山の後楽園
に
石川県の兼六園。
そんな贅沢すぎる兼六園ができたのもなんとなくわかりますね。
昔の方は本当にすごいです。
利家を
よく間違えて
利休と言う方が多いのですが
まったくつながってなきにしも非ず。(^_^;)
更にとしいえと言わず りえ という人も。
「利家ブレンド」は「としいえぶれんど」といいます。
肝心な気になる利家のお味は…
かぶきものと言われた若き利家を表現しています。
歴史と共にゆっくりとお楽しみ下さい。
茶の湯を楽しむためにお供とする菓子も必要とし金沢にはたくさんの老舗菓子店が残っています。
そうそう、和菓子の消費金額日本全国1位だそうです。(*´ω`)┛
金沢来たら和菓子!
当店でも金沢スタイルぜひお楽しみ下さいませ。
かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく③金沢スタイルのコーヒーの発信地
かつて加賀藩主が愛でた茶と菓子文化・現代版「金澤珈琲」で優雅にいっぷく③金沢スタイルのコーヒーの発信地
当店で提供中のコーヒーと和菓子のセット
その名も「金澤珈琲」セット
店名である金澤屋珈琲店ゆえの「金澤珈琲」とも考えられるメニューですが
実は、はじまりがあるのです。
11年前の開店当初の年から金澤珈琲を提供しておりました。
その当時は、生麩饅頭とのセットを。
地元の企業さんにオーダーして季節ごとの生麩饅頭を提供させていただいておりました。
春は桜
夏はずんだあん
秋はごまあん
冬のゆずあん
定番のあんこ
今となっては、懐かしい記憶ですが。
その後、何年か続けておりましたが
生麩製造も熟年職人が減りオーダーができなくなっておりました。
さらにコロナ渦で店の営業が危ぶまれ一旦ストップ。
メニューからも外しておりました。
3年ぶりの復活の金澤珈琲セットが板屋さんとのコラボで実現しました。
テレビでも取り上げられている有名な和菓子とあり
板屋さんに承諾をいただけるか?と思いましたが
ご相談ののち、了承をいただき提供につながりました!
「金澤珈琲」というメニューの始まりも昔から定義があるのです。
当時のブログでも紹介しておりますが再度振り返り過去記事を紹介させて頂きます。
この記事は2016年、今から7年前に書いたものです。
最初は、当店の由来である「金澤屋珈琲店」について
内容は↓
【金沢はコーヒーの街】④金澤珈琲について(前編)
最近、街にあふれる
「金澤珈琲」
なぜかこの名前を
皆様どこかで見たり、聞いたり、知り…
このお店の「金澤屋珈琲店」という名称とごちゃっとなっているようです。
実際には、金澤珈琲といいいつつ2つの意味をしている事があります。
①店の名称を意味する「金澤屋珈琲店」を略して「金澤珈琲」
②店の店内で提供しているコーヒーを和菓子をセットにしたメニュー「金澤珈琲」
実際に「金澤〇〇店」と言う店は珈琲に限らずあるようで(^_^;)きっとややこしいのですね。
ちょっと今日は、皆さんに整理して紹介したいな♪と思います。
~まずは改めて自己紹介♪~
金澤屋珈琲店本店は、2012年4月開業致しました。
新幹線が開通する3年前です。![]()
新しいですが…
実は、創業36年目を迎えます。![]()
看板写真
4年たってやっとで気づいてくれたかな?
という位金沢城公園黒門口に…ひっそりした
と地元市内で皆様に愛されているコーヒーショップ
1980年創業「コーヒー豆専門店 キャラバンサライ」の喫茶形態の専門店として2012年に新たにはじめたお店です。
「コーヒー豆専門店 キャラバンサライ」各店舗についてはコチラ
↓
http://www.caravanserai.co.jp/hpgen/HPB/entries/12.html
金沢の魅力がたっぷりあふれるこの場所で金澤スタイルの珈琲を
といういことでお店の屋号が「金澤屋珈琲店」です。
形態の異なる珈琲専門店ですが、皆様の生活スタイルに合わせてコーヒーを楽しんでいただけます。
構えは単独ながら、取り揃えている珈琲豆の品ぞろえや、自社製品などが盛り沢山。
勿論珈琲豆は、自家焙煎です。
保存や鮮度を大切にし、フレッシュな状態の珈琲豆のみを販売しております。
店内では、選りすぐった珈琲豆をネルやペーパーなどのハンドドリップコーヒー、水出しコーヒー、そしてエスプレッソという異なる抽出方法で御愉しみ頂けるメニューがそろっています。
覗けば1年やちょっとでは、築けないものばかり。
勿論ここにいらっしゃるお客様も。
なんとなく始めた足を踏み入れた方も、コーヒーのこだわりをなんとなく感じて頂けているのではないかな・・・と願いつつ。
金澤屋珈琲店とは
「金沢では、古来より人々が茶の湯をたしなみ、和菓子とともにお客様をもてなし、「一期一会」の心を大切にしています。
金澤屋珈琲店は、その精神を現代の珈琲店に生かした新しいスタイル「金澤珈琲」を提唱しています。金沢の風土の中で育てられ完成された「金沢ブランド」のコーヒーをネルドリップで一杯一杯ていねいに淹れ、自家製のスィーツとともに金沢の作家が創る器で提供いたします。 」
屋号を「金澤屋珈琲店」とすることで、県外の方や海外の方はわかりやすいかもしれません。
弊社西岡社長が自らお店を語ったこちらの記事もご覧ください。↓
「金澤屋珈琲店 本店の紹介」↓
http://coffee83.exblog.jp/21101992/
お店の名前は金澤屋珈琲店ですが、ちょっと長いので「金澤屋」と略したり「金澤珈琲」とお客様からもよく言われています(^_^;)
金沢 コーヒー と検索すると「金澤珈琲」とでてきて「金澤屋珈琲店」と誘導されるかもしれません(=゚ω゚)ノ(笑)
随分と懐かしい記事でした。
お店も改装してますので違いましたね。笑
次の記事で金澤珈琲の定義を紹介したいと思います。