ハリオの魅力⑤-V60の秘密

2014.09.15 06:22 *Mon
Category:ペーパードリップ-ハリオ式

ハリオV60コーヒードリッパー。

V60の秘密、今回は出てくる成分、味の違いに注目してみたいと思います。

V60コーヒードリッパーで珈琲を淹れる


どこか違う、他の円錐でない形状のカリタ扇形とメリタアロマフィルタータイプとは違う…

同じ抽出条件からV60で淹れた珈琲の味の特徴

カリタ扇形やメリタよりも

濃度感がある
コクがある
酸、苦の成分の輪郭がはっきりしている
フレーバーが強い
後味に丸みを感じる
産地特性や豆の個性を感じる

でも抽出時間はさっと落ちるのでさほど時間がかからない。

V60
で淹れるとなぜそうなるのか?

構造から考えて見ました。

まずは、特徴となるネルドリップに近づけた円錐形という構造

他の扇形型とは違い、粉を入れると丈夫から底の下部までの粉の層が深くなっています。



小さい穴でも、複数空いた穴でもなく大きな一つ穴。



円錐形の紙フィルターをセットすると綺麗な形状、3枚萩ネルフィルターをイメージさせる、参考にして作ったのだろうと思います。

この構造の特徴では、珈琲の粉を通ったお湯が底に一点集中。



蒸らしをしっかりし、満遍なく湯を行き渡らせると、抽出後にこのようドーナツ状の壁が出来ます。

ネルドリップとペーパードリップの最大の違いは保水力。

ネルドリップは保水力がある。

ネル記事には起毛面とキャンパス地の面があり、起毛を外側にすると、珈琲を抽出する際に、起毛が伸び珈琲液が外側に出てきますが、溜め込むように膨れます。





湯を保持し、エキスを横漏れせず、底にたまりやすい。

横から見ると布が丸く膨らんでお湯をホールドしてくれているのがわかります。

では、円錐形V60のコーヒードリッパーでは、どうなるのか?

横から見ると円錐形と言えども形状がしっかりしているので、三角形に見えます。

円錐形は底に湯がたまりやすい。
ので他の扇形ドリッパーに比べ保水力はあると言えます。

一番大切なのはドリッパー内側につけられたリブ、溝。




ペーパーとドリッパーの間に隙間を作りお湯の流れをコントロールしてくれます。

メーカーにより数や長さ、太さ、高さが違い、これにより紙フィルターとドリッパーの間に出来る空間が保水力の決め手となります。

隙間がある→空間ができ、紙フィルターの膨らみを遮らず保水力を保てる。

隙間がない→空間ができず、紙フィルターは内側にひっつき、お湯は一点にいかず横漏れする。

V60の最大の秘密
スパイラルリブ

ウェーブ状にそして、上部から下部までに伸びているリブ

螺旋状にする事とリブが下部に行けば行くほど太く、高くなっていること。

無数のスパイラルリブがペーパーが折れ曲がりドリッパーにひっつくのを防ぎ、浮くように計算されています。

お湯をしっかりホールドしてくれます。

エキスが集中する底でさらにペーパーが浮くように作られ保水力が更に高くエキスが出やすい。

ネルドリップの利点を取り入れています。
そうそう、
ガラスと樹脂で比べると少し違いがでます。材質によって同じような形状構造でも作る上で全く同じようにはならないと思います。


樹脂



ガラス


私は、樹脂よりもガラス質が好きです。
なぜか柔らかくなります。

実際に比べると、底の大きさが違い、底の絞り部分も違う…
こんな少しの違いで変わるのか(^-^;ということで珈琲は変わります。



スパイラルリブ、すごいですね♪




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